科学の進歩はどこまで行くのでしょう。どこまでも行くのでしょう。どこまでも行って欲しい。
このたびアメリカのフロリダ・アトランティック大学で開発されたのはAIを使ったスマートグローブ。このグローブは自然な指の動きをアシストし、指の曲げ伸ばしをコントロールし、器用さを増幅させることが出来るそうです。実験の一環としてこのグローブをはめて予めプログラムされた動きを用いてピアノで「メリーさんの羊」を弾く、ということが行われた。どこで間違った動きをしているかが検知され、自分の演奏を理解し改善することが出来るのだそうです。
Smart gloves ‘could allow stroke patients to relearn to play the piano’ – Evening Standard
https://www.standard.co.uk/tech/science/scientists-mary-smart-b1090959.html
各指に16のセンサーが付けられていて、はめている人は触れたものを実際に感知することが出来る。
このグローブは脳卒中によって指の機能が麻痺した人の個人的なリハビリのための貴重なツールになることが期待されているそうですが、リハビリに用いるのがピアノ演奏というのは興味深いと思いました。
まだまだ機能はこれから強化されるのだそうですが、夢は広がるね。リハビリとして劇的な効果が出れば素晴らしいことだし、それ以外の用法も考えられる。
たとえばですよ、「本物のピアニストの指の動きを記憶して、それを用いて実際に演奏する」なんていうことが可能になったらすごいね。「メリーさんの羊」のような簡単なメロディーではなくですね、フーガの技法といった強烈に複雑な音楽、あるいはイスラメイのようにド派手な音楽なんかも家庭で、自分の演奏で楽しめるようになるかもしれない。オクターブのグリッサンド?大丈夫、AIグローブが優しくアシスト。
ほら、カップ麺とかでも、あちこちの名店の味を手軽に楽しめるようになっていますでしょう?JRからも運転アプリが出てますよね?
ピアノ演奏もですね、各名手の演奏を追体験できるようになったらめっちゃくちゃ楽しいよね。ボタン一つで「キーシンの演奏」「ウチダの演奏」なんかが可能になる。なんとなれば残された映像をもとに「ホロヴィッツ」「ミケランジェリ」とかができるようにならんか。
なったら絶対買うわ。手の大きさが違う?それもAIで解決!(さすがに無理がありそう)
コメント