Bachtrackというサイトがありまして、ご存じの方はご存じだと思いますが、ご存じない方はご存じないでしょう(当たり前や)。バックトラックbacktrack(同じ道を引き返す、撤回するとかいう意味)という単語があって、そのbackをbach(バッハ、英語ではバックと発音する)とかけているんですよ。ハハハッ!(笑うところか)
世界中の、とは行かないものの、欧米のメジャーどころの国での演奏会をできるだけ網羅してやろうじゃないか的な(?)感じのサイトで、日々レビューが投稿されています。
で、そのサイトのレーダーに去年一年ひっかかったコンサートを分析した結果が発表されています。「2022年のコンサートを振り返る」というやつです。コンサート総数14,211、オペラ総数9,177、ダンス総数3,736。これはパンデミック前の2019年に比べ数は20%減となっているそうですが、徐々に回数は戻ってきているとのことです。
https://bachtrack.com/classical-music-statistics-2022
これらを振り返ってみた結果、何が見えてきたのか。日本は割愛されている、というか、アジアが割愛されていて残念という点をまず申し上げたい(はっきりと「Bachtrackに掲載される日本のコンサートは比較的少ないため割愛した」と書かれています)。日本でもガンスカコンサートやってますから、もしかしたら一部反映されていたりするのかもしれませんけれど、遠くない将来ここにバチッと載せてもらえる日が来ることを望みましょう。頼みますよBachtrackさん。
それはとりあえず置いておいて、では2022年、ヨーロッパやアメリカのコンサート状況はどうだったか。
最も忙しかったピアニストは誰? 答:ユジャ・ワン
最も忙しかった指揮者は誰? 答:アンドリス・ネルソンス
最も忙しかったヴァイオリニストは? 答:パトリツィア・コパチンスカヤ
最も忙しかったチェリストは? 答:ゴーティエ・カプソン
なるほど。
最も演奏回数が多かった曲は何? 答:ラヴェル《ラ・ヴァルス》
最も演奏回数が多かった存命作曲家は? 答:アルヴォ・ペルト
最も演奏回数が多かった作曲家は? 答:モーツァルト
指揮者の平均年齢は? 答:46歳
なるほどなあ。おもしろいもんだなあ。1位じゃなければだめなんですか。いいえ。1位だけじゃなくてトップ10もバックトラックのサイトには掲載されているので行って眺めてみてください。日本には全く来日していない、あるいはほぼ知られていないであろう人の名前も出ていたりするわけです。行けば何かがわかる、かもしれないし、やっぱり何もわからない、かもしれない(当たり前や)。
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