ウクライナの文化大臣オレクサンドル・トカチェンコがイギリスのガーディアン紙に寄稿して、ロシア文化のボイコットを要請。タイトルはずばり「ウクライナの文化大臣として、戦争が終わるまでチャイコフスキーをボイコットするよう要請する」
チャイコフスキーの傑作バレエ《くるみ割り人形》は舞台設定がクリスマスシーズンということもあって、クリスマスに上演される物と決まっております。いや、さすがに「決まっている」とするのは言い過ぎにしても、わりかたそういうイメージも定着していますし、日本でもクリスマスの時期にやるバレエと言えばこれ、という風な感じでありましょうか。
夏と言えば海、秋と言えば紅葉。では12月になったら?「くるみ割り人形」!!
おそらく日本全国1万人に尋ねたら5人ぐらいはそうお答え頂けると思います。5人のみなさん、音楽を、バレエを大切に思ってくれてありがとう!残りの9994人ぐらいもそう答えてくれるとうれしい!
さて、くるみ割り人形は日本だけでなく欧米諸国で、クリスマスの時期に上演されるもの。おそらく、この作品の上演が各国で目立つ時期である、ということもあっての要請でしょうか。「クレムリンは、文化は政府の道具であり、武器にさえなると明言している・・・・あらゆる機会を利用して政府の利益を増強させようとしている。チャイコフスキーをボイコットするのではなく、ロシアが血なまぐさい侵略をやめるまで、作品の演奏を一時的に取りやめるという話だ」
とはいえ、「過去のロシア音楽の演奏は継続する。ただし、現在の指導者に協調するアーティストとは仕事をしない」とするのが欧米の多くの機関のスタンスであるような印象を受けています(あくまでも印象論に過ぎませんが)。
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