ベルリン・フィルで4人の管楽器奏者が試用期間を通過、晴れて正式メンバーに。めでてえ。

・・・・・・ホルンが2人だろ、クラリネットが2人だろ、足して4人だろ。間違ってないだろ・・・・・・ブツブツ。

最近、我が家の下の子ちゃん(3さい8かげつ、女子)も数字とか計算とかそういうのに興味を持ち始めたのか、昨日なんか14っていう数字を読めたんで。教えてないのにな、子供は育つんだねって感心しちゃった。子供は宝です。

そう、子供は宝。オーケストラの新入社員も宝です。新しい血が入ればますますと元気が増すことであろう。ということで、ベルリン・フィルではこのたび4人の若き演奏家たちが無事に入団を果たしたというリリースが出ておりまして実にめでたい。若返りの成功を祝し、バンザーイ。

Four musicians pass probationary period Berliner Philharmoniker
https://www.berliner-philharmoniker.de/en/news/detail/ernesaks-gal-golob-kuder/

ところで「オーケストラの試用期間ってなあに」ということがまずもって素朴な疑問として出てこようかと思うわけなんですが、何かというとそれはつまるところ文字通り“お試し期間”っちゅうやつで、一応扱いとしては団員なんだが、お試しの1年(稀に2年っていうこともあります)の間に「腕がいまいちやのう」とか「音楽性とか芸術的センスがうちらとは合わねえだぎゃあ」とか「人間的にこの子とはうまくやっていける自信ないかも、腕はいいんだけど」もしくは「あいつはやべえ、うますぎる」とか様々な理由により落っことされる可能性があるわけです。なお最後のはあくまで聞いた話なんで本当かどうかは判りませんがウソのような本当の話だそうです。

だから「オーケストラに入ったん」ていう話題が出ると必ずセットで「試用期間試用期間」っていうわけです。この試用期間が外れたらようやく晴れて正式メンバーとなり、一安心ということになります。大体の場合、最後にみんなで投票をして、その得票率で当落が決まるわけ。

なかなか厳しい世界だが、たいていのオーケストラでこういうシステムを採っているようなのは、それがもっとも合理的でモア・ベターなやり方だからでしょう。モアモア・ベターな方法があるなら教えてくれ。

今回合格したのは

ホルン2名:
パウラ・エルネサクス:エストニア系フィンランド人。2019年からカラヤン・アカデミー(ベルリン・フィルのユースみたいなやつ)→ベルリン・フィル
ラースロー・ガル:ハンガリーのホルン一家出身。ベルリン芸大のダルマン門下生。シュターツカペレ・ベルリン→ベルリン・フィル

クラリネット2名:
アンドラジュ・ゴロブ:ハンガリー出身。オーストリアのグラーツ音楽大学で学び、グラーツ・フィル、ニュルンベルク響、ウィーン国立歌劇場などを経てベルリン・フィル

マティック・クーダー:スロベニア出身。グスタフ・マーラー・ユーゲント管、ニュルンベルク響を経てベルリン・フィルのバス・クラリネット奏者

さあ、活躍しすぎるってことはないからここからはギアを最高速に入れて、ガンガン飛ばして行って欲しい。判ったようなことを口走るだけのダメ中年なんかには決してなるな!(ドキィッ!)

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