記念という言葉がみんな好きなんです。私も大好きです。私の次の記念年は3年半後ですね。50歳です。ぎょぎょ。あまりうれしくない記念年です。でも半世紀も生きたことになるのかと思うとそれなりに感慨深い。
ショパンやモーツァルトよりも遙かに年上になってしまった。早世の天才たちよりもなんと無駄に齢を重ねてしまったことよ。ああ虞や虞や汝をいかんせんと。
いよいよ今年もあと数日。来年のことを言ってももう鬼は笑わない頃だと思うんですよね。だから来年の話をしますね。来年つまり2024年に記念年を迎える作曲家は誰だろうか。こういうのをちゃんと教えてくれる素敵なサイトがあるんですよね。ここです。
注目すべき作曲家を独断と偏見で選んでみましょう。
ブルックナー 生誕200年
スメタナ 生誕200年
ライネッケ 生誕200年
スーク 生誕150年
シェーンベルク 生誕150年
ホルスト 生誕150年
アイヴズ 生誕150年
團伊玖磨 生誕100年
フォーレ 没後100年
プッチーニ 没後100年
ブゾーニ 没後100年
ミヨー 没後50年
ほーさよか。なんかブゾーニの名前をここんとこよく見ると思ったら来年アニバーサリーなんか。あと個人的に意外だなと思ったのはアイヴズがこんなにお年寄りだったことでしょうかね。シェーンベルクと同い年だったのか。1874年生まれ。そんなもんなんだね。
しかしシェーンベルクと言えば、来年は凄い企画があるぞよ。シェーンベルク生誕150年を記念した弦楽四重奏曲全曲演奏会+浄夜のコンサートである。14時に開演して終演は20時を過ぎるのではないかというとてつもないコンサートだ!
シェーンベルクの弦楽四重奏演奏会で開催の大きなブレーキとなるのはソプラノでしょう。弦楽四重奏曲第2番にソプラノ歌手が登場するんだね。無駄に豪華になっちゃっているわけ。これがあるからシェーンベルクの弦楽四重奏全曲演奏会は滅多にない(というかそもそもシェーンベルク自体があまり弾かれるものではない。ドイツ音楽の優位を決定的なものとしたはずなのに!!!ああ!!!!虞や!!!!)
だからみなさんにも聴いてほしい、シェーンベルクの弦楽四重奏曲全曲演奏会を。東京・春・音楽祭で。演奏するのは現代フランスを代表するやつら、ディオティマQ。
ショスタコーヴィチやベートーヴェンを全曲演奏する人たちっていうのはごく稀にいますけどシェーンベルクを世界トップのカルテットが演奏するという機会はこれまでもなかったし今後もまずないだろうと思いますね(絶対にないとは言えませんが、ほぼないだろうとほぼ断言がほぼ出来ます。ほぼね)。
ともかく一生に一度のコンサートだと思って、音楽ファンを自認するなら4月6日土曜日の14時前には上野に馳せ参じてほしい。そして会場は東京文化会館小ホールではなく藝大奏楽堂なので、場所を間違えて最初を聞き逃すなどということがないようにしてほしい。ぜひ皆さんコンプリートしてください。
ディオティマ弦楽四重奏団
シェーンベルク 弦楽四重奏曲 全曲演奏会 生誕150年に寄せて
来年も愉快にやろうぜ!
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