女性音楽家たちはまだまだ性別による差を感じているようだという話。

先々週末、兵庫県立芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会に行ってきましたけれど、ファーストヴァイオリンはほぼ女性でしたね。たぶんミュンヘンから来ていたゲストコンマス以外全員が女性でした。ロビーで出会い梅田駅までご一緒頂いたK氏によると、最近の大阪のオーケストラはどこも女性率が高いですよとのこと。なるほどそれはすごい。

だが男性がいないということは、ヴァイオリンを習わせる親が減少している、特に男の子の親はそうなのかもしれないのかな?とも思われ、これは一概に喜ばしいこととも言えないのではないか、とそれはそれで思ったりもしたのです。

去年1-3月にかけ、イギリスの「音楽家ユニオン」「ヘルプ・ミュージシャン」が5867人の音楽家(クラシック音楽だけではなく音楽業界全体を対象にしている。このうち女性と回答した人は2526人)を対象にしてイギリスで行った大規模な調査によると女性はまだ男性と比べて給与が低く、差別を受けたことがある、あるいは目撃したことがある、と答えた人の数も多い。その数87%。そのうち性差別を受けたことがあるという女性の数は51%。セクハラは32%。

給与については男性の平均21,750ポンドに対し、女性は19,850ポンドと、やはり少し格差がある。7万ポンドを超す収入を得ている音楽家は3%いるが、その男女比は8対2と男性の方が稼いでいる人率が高い。

さらに、女性と回答した人のうち55歳以上と答えた人の割合は大きく低下するそうです。30年以上の経験を持つ音楽家は女性では20%、男性は30%、とありました。女性の方が平均的に若く、長く働かないという傾向があるということのようですね。子育てなどで離れてしまってそのまま戻ってこない人も少なくないということかもしれません。気になる方はレポートが上で紹介したリンク先にあるので、読みに行ってきてください。

これはイギリスの調査ですが、日本で調査するとどういう風な結果が出るでしょうか。日本で調査するといろいろ違う結果も出ると思いますが、全体的に似たような傾向の回答になるのかな?とも想像します。性別による差別はいけませんね。セクハラっていうのは、男性側が何気なく軽い気持ちで言ったりしたりする場合もあるのかもとは思います。また年代によって感じ方が変わってくるとも思います。

基本的に鈍感な私ではありますが、こういうところには常に敏感でありたいと思いますし、女性男性に限らず、人を不愉快にさせる発言などをしないよう、これからも気をつけていきたいと思います。

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