試用期間を突破したということがニュースとして価値があるのか、と言われれば「ある」と言わざるを得ない。それがベルリン・フィルであります。さすが世界を代表するオーケストラだ!!
ベルリン・フィルがおととい発表したところによりますと、第1ヴァイオリンのロクサナ・ウィスニェフスカ(スペイン)、ハリー・ワード(オーストラリア)、第2ヴァイオリンのエヴァ・ラブチェフスカ(ウクライナ)、この3名が無事に試用期間を突破したとあります。
ロクサナは代々プロの音楽一家出身。ソフィア音楽院でチュマチェンコに学び、ドレスデンでも学んだあとシュターツカペレ・ベルリンのアカデミー、そしてベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーで学んだとあります。オーストラリア出身のハリーはシドニー、グラーツで学びカラヤン・アカデミーへ。そして最後のエヴァもソフィア音楽院、ベルリンのハンス・アイスラー音大で学んでカラヤン・アカデミーへ。
やはりカラヤン・アカデミーに入るということがベルリン・フィルへの道筋として可能性が高まるということでしょうか。ベルリン・フィルに入りたい才能ある若者はまずカラヤン・アカデミーへの道を模索するのがよいのかもしれませんね。カラヤン・アカデミーってなんなのっていうと、育成機関っていうか、オケ所属のユースって言うか。次世代の優れたオーケストラ奏者を育てよう、といった目標で運営されているもので、ベルリン・フィルのコンサートでも演奏する機会が与えられるんだぜ。公式ページはここです。
なお最初の2人は去年3月から試用期間だったところ無事に1年3ヶ月で突破、さらにエヴァさんは今年1月からの試用期間だったので、半年足らずで突破したことになる。
ベルリン・フィルの試用期間は通常2年とされますがケースバイケースなんですよね。最短で試用期間を突破した人はいったい誰なんでしょうか。私よりこの辺の事情にはるかにお詳しいベルリン・フィルウォッチャーの方がおられると思いますが、半年足らずっていうのはなかなか速いような気もしますがね。
様々な国から才能が集まっていてさすがはベルリン・フィルだ!銀河系スター集団!ペトレンコのもとこの3名の、そしてベルリン・フィルのさらなる躍進を!
ところで弊社ではもうすぐウィーン・フィルのコンサートマスターの座をつかもうとしている若者、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の新コンサートマスター、ヤメン・サーディのヴァイオリン・リサイタルを開催します。6/29土曜日 15時、東広島芸術文化ホールくららで。広島の、中国地方の、そして西日本の皆様!ぜひ再来週土曜日は東広島(日本三大酒所、西条へ)へ!!しかもなんと18才以下は無料です!(※無料の枚数には制限があります。また予めご予約が必要です)
6/29(土)ヤメン・サーディ ヴァイオリン・リサイタル(東広島)の詳細とチケットは以下から:
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