先日もお伝えいたしましたレアアイテム、1731年製のグァルネリ・デル・ジェス。これがおとといオークションにかけられまして、無事に落札されました。しかも「史上最高額」でハンマープライス!!
1番じゃないとだめなんですか。はい、だめなんです。
日本人は1番が好きやのお、って言いますけど、やっぱり1番ってぴかぴかしてますやんか。いつ塗り替えられるかわからないドキドキの1番。それがええのよ。ほんとうでしょうか。いいんだろうかいいのかしら。
オークション前のオークションハウスの見立てでは煽りに煽った価格「最高でもしかしたら2000万ドルになるのでは」とされていたところ幸か不幸か、いや、たぶん私の感覚ですと「幸」の方なんだと思うんですけど、わずかに944万ドルで落札、っていうことなんで、たった12億円ぐらいです❤
これがね、グァルネリ史上最高額を大幅に更新しているんですよ。聞いてくれよ。これまでのグァルネリの最高記録はたったの360万ドルだったんだよ。それが944万ドルだって言うからなんと大幅更新、3倍近いではないか!!!(そしてヴァイオリンのオークション史上3番目の金額)
これがどんだけ凄いことなのか。100mの記録が9秒58だったんが、いきなり4秒とかになったようなもんですよ。100mを4秒で!!うげぇ!!すげえ!!やべええええええ!!!
ゼーハゼーハ・・・・。そろそろ落ち着きましたか。お疲れ様でした。
でもね、それよりもなによりも、っていうか、そんな素晴らしい楽器は、いいヴァイオリニストの手で演奏されることの方が重要ですね。ヴァイオリンは弾かれてなんぼ。コレクターが「税金対策で買いましてん。倉庫に置いとくねん」とかではなく、本当に優秀なヴァイオリニストの手に貸与とかなんとかで渡って、すんばらな音ですんばらな音楽を演奏してもらう、それこそがヴァイオリン冥利に尽きると思いますね。どうなんですかね。
弘法筆を選ばずとはいいますけれど、やっぱいい筆ならますます弘法の筆は冴えますよね。ヴァイオリニストの演奏も冴え冴えとすると思いますよね。いやほんと、つくづくヴァイオリニストでなくてよかったって思いますよね。いいヴァイオリンは無限にあって、しかも本当にお高い。
そういうことなんで、今日は次男の卒園式なんで、これから行ってくるんで。近所の卒園式にグァルネリは出てこないとは思うけど、グァルネリなしでも涙することは出来る!!さあ、みんなも一緒に激しく涙しよう!
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