クラシック音楽とグッズ販売

グッズというのはロックやポップスのコンサートでは生命線というか、とても大切な収益の一つなのだそうです。グッズがバカスカ売れることでむしろ黒字になるみたいな部分もあるのだとか。

私はそれを見て常々、クラシック音楽でもグッズ販売が展開できないかと思っています。クラシック音楽って本当に零細というか、動くお金の額が小さいし、収益が出にくい。グッズ販売が出来ないか、燃えるグッズ売り場が爆誕しないのか。群がるファン、血眼でグッズを争奪する人々、そういう情景を夢見ています。

しかしグッズ販売の第一のリスクは「売れなかったらどうする」なんですよね。売れ残りが出たらそれをどうするのか。倉庫を借りるわけにも行かないし、長時間おいておくと劣化もするし、「もったいない」という罪悪感も生まれるし、なにより赤字になっては元も子もない。

クラシック音楽のコンサートでグッズ、売れるのか。聴衆の年齢層は高めで、グッズとかには反応を示しづらいのでは、そもそも券売でも苦労しているのに、、、というのはこちらの側の思い込みではないか・・・。現状はどうでしょう。販売されるグッズってほぼないか、あったとして有料のツアープログラムぐらいですか。あるいはCDやDVDの販売もグッズではありますけれど、もう少し多様性があってもいいのではないか。

確かに稀にクラシック音楽でグッズを売っている人たちがいないわけではなく、例えば有名な少年合唱団とか、あるいはアイドル的な人気を誇った中国のピアニストとかでしょうか。グッズを販売していた当該ピアニストの現場にいたことがありますが、驚くほど飛ぶように売れていた。キャップとかTシャツとかですね。それらがバカスカ売れていく。そして公演後にそのピアニストが出てきて、そのグッズに超速でサインをしていくわけです。そこに群がるファンの方々。

エグいことしよるな、金儲けか。芸術はそっちのけか。と言われるかもしれません。そう思う部分がないわけでもない。

しかしお金は儲けないとみんな生きていけないし、業界全体からお金が消えていくと、全体としてつらい。いろいろな意味で爆発的に売れる人がいてはじめて売れにくい人も引っ張って行くことが出来るという構造もあるわけです。さらには新しいファンの方々を開拓しないといけないんで、その一環としてのグッズというのもありだとおもうんですよね。

そこでだ、昨日完売したあの公演でグッズが売れないか・・・。「出演者の写真付きうちわ」「公演中に振り回すタオル」「買い物に行くのが楽しくなるJordiトートバッグ」「Tシャツ」「ネクタイ」「ボールペン」「キン肉マン消しゴム」「サイン入りブロマイド」「オリジナルノイズキャンセルヘッドホン」とか考えてみたのですが、なんか違う感じがして踏み切れないでいますね。私の頭が古いからですかね。

クラシック音楽のコンサートでのグッズ販売、いつかやりたいものだ。

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