ヴァン・カイック弦楽四重奏団、昨晩来日!今夜横浜、明日東京。

さあ今週の弊社は、いよいよやってきたよ、はるばるきたよ函館!!じゃなくて、先月のディオティマ弦楽四重奏団に引き続き、フランスからの弦楽四重奏団をお迎えすることになったわけだ。ヴァン・カイック弦楽四重奏団。

カルテットのネーミングには何パターンかあって、①作曲家の名前を冠したもの(スメタナ、ボロディン、ベートーヴェン、アルバン・ベルク、バルトーク、アマデウスなど)、②メンバーの名字をとったもの(タカーチ、ハーゲン、バリリ、クスなど)、③地名をとったもの(ライプツィヒ、東京、上海、プラハ、イタリアなど)あるいは④なんらかの抽象的な名前(モザイク、メロス、エベーヌ、クロノスなど)、とかそういう風だ。

さて、ではヴァン・カイックはどれにあてはまるかというと、②のメンバーの名字なんですね。ヴァン・カイックさんがいるわけだ。どちらかというとオランダっぽいお名前ですが、フランスに生まれ育ったヴァン・カイックさんがリーダー的な立ち位置のカルテットなわけです。なおどの人がヴァン・カイックさんなのかは、、、、当日のお楽しみ!!(どういうお楽しみや)

そのヴァン・カイック弦楽四重奏団が昨夜遅くに来日しました、羽田空港に。ってちょっと待って今日からコンサートやん。昨夜遅くって体力的に大丈夫?時差ボケとかも。だいたい来日のコンサートって、もう1日2日早めに来日することが多いよね、長旅で疲れるから。

大丈夫です。若いから。

うそです。精神論はダメ。スポ根禁止。でもね、本当に大丈夫なんですよ。なぜなら彼らは日本に来る前、中国にいたから。中国でアジア時間に慣れてから飛んできているので、全く問題ないわけ。ありがとう中国。今夜の鶴見、そして明日の浜離宮朝日ホールと、元気はつらつ(オロナミンC)な演奏を聴かせてくれるに違いない!!

彼らの来日公演はこれが2回目なんですね。前回は私は武蔵野市民文化会館で、計画段階までいて、公演の前に退職をしてしまったので、彼らの演奏に触れていないのです。しかしその後(その前からだったかもしれないが)ニョキニョキとパワーアップしていて、コンセルトヘボウやパリのフィルハーモニー、ウィーン楽友協会など超一流どころにバンバン出演していて、カーネギーホールやシドニーのオペラハウスにもデビューすることになっている。つまり王道を歩んでいると申し上げて差し支えないアンサンブルなわけです。すげえ!!

弦楽四重奏あるある、というのがありましてですね、それは「メンバー間の仲がめちゃくちゃ悪い」というジンクスというか、基本というか、そういうやつがあってですね、現場は常にヒリついている、具体名を出すと差し障りもあるかもしれないが、かつてのAであったりTであったりといったカルテットは伝説になっていますね。ま、そうケースもわりとあるんですが)、ヴァン・カイック弦楽四重奏団は、安心してください、とても仲がよさそうであり、非常に感じもいい。元気いっぱいの奴らだ。フランス語では、なんて言うんだっけ?サンパティック?そう、サンパな彼らだから、その面でもどうか安心してほしい。

今夜の鶴見公演は完売しているのでもうチケットは買えない。だが浜離宮朝日ホール、明日の公演はまだギリ大丈夫!明日は台風もそれそうなことだし、シューベルト断章、ドヴォルザークアメリカ、そしてメンデルスゾーン6番という、まさに王道カルテットによる王道プロを聞きに全員築地市場へ、あるいは新橋駅からカレッタ汐留を横目に歩いて貰っても構わない。集合!!待ってる!!

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