プロポーズ大作戦、いいですね。私にもそういう時があった、かもしれないし、なかった、かもしれない(恥ずかしげに語るやつ)。その結果として家族ができたわけです。オー、シャンゼリーゼー(歌ってごまかすやつ)。
アメリカはグレートなことが大好き、ドラマチックなことも大好き、と勝手にそういうイメージを抱いておりますが、プロポーズだってドラマチックにやるのが好まれるのかなと思いますね。日本の場合ですともう少し親密なというか、静かに感動的なパカー(指輪の箱が開いた音)が行われることも多いように思うのですが、こう、なんていうのか、周りの人も巻き込んだパカー(指輪の箱が以下略)もまたよろしいものとしてたまにあるようですね。
こうしてネット上にパカー動画とパカーストーリーが出てきてみんなが笑顔になっているからね。これで公開パカーが失敗したらどうなるのか。いや、失敗動画も見たことがありますけれど、実に気まずい。いともたやすく人生最大の黒歴史に転落することになるので、慎重な見極めが求められるわけだ。ここでは失敗の動画を紹介することは差し控えさせていただきたい。
というわけでここからが本題だ。セルビア出身で、テキサス州ダラスで活動する写真家のニコラ・オリッチはクラシック音楽のイベント制作&プロモーション組織「オープン・クラシカル」の理事長でもある。そして素敵なガールフレンドがいたわけさ。そう、いまは過去形なのさ。なぜなら、それは・・・ヒューヒュー!
Audience member proposes in shock moment at Texas symphony orchestra concert – Classic FM
https://www.classicfm.com/composers/stravinsky/audience-member-proposes-texas-symphony-orchestra/
二人はダラス交響楽団のコンサートに行った。ニコラはオーケストラに依頼して、サプライズを仕込んでいた。
ストラヴィンスキーの『春の祭典』(またド派手な曲を選んだものだ)の演奏が終わるとオーケストラ奏者の一人が舞台の前に進み出て、聴衆にこの音楽についてどう思うか感想を聞き始める。
そしてあたかも偶然を装い「じゃL列3番の方のご意見を聞いてみましょう!」と言う。そこに座っていたのはニコラのガールフレンドのケリー。そして司会者は突然ケリーに向かい「ほんだらばおみゃーさんはニコラと結婚するんでスカイ?」と尋ねる(安心してください。もう少しスマートに尋ねています)。驚きつつも何が起こっているかすぐに理解したケリーに向かいニコラは・・・。
パカー。
成功おめでとうおめでとうおめでとう!!
会場は笑顔と爆笑に包まれ、ハッピーエンドだ。さあこの動画を見て今日も元気を出そうな。
日本でこれやったらやっかみとか嫉妬とかで「ふざけんなせっかくのコンサートが台無しや」とかいうオタクどもが沸いて出て来やしないか。おじさん心配。人の幸せは純度100%で祝福してあげて。
ニコラがどういう仕事してるのか、お写真を見たい方は公式サイトへ:
https://www.structurephotography.org/
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