輝ける大人たち。
素晴らしいではないですか。ピアノは生涯のお友達。左右のバランスのとれた姿勢で演奏するので、おそらく健康にもいい。
このたびフランスで108歳のピアニストが録音をリリースするというニュースを目にしまして、すげーわ、どういうこっちゃと仰天したのであります。コレット・マズさん。1914年うまれ。15歳でパリ国立高等音楽院に入り、アルフレッド・コルトーとナディア・ブーランジェに学んでいるのだそうです。
À 108 ans, la pianiste Colette Maze défie le temps et sort un nouvel album – Le Figaro
https://www.lefigaro.fr/musique/a-108-ans-la-pianiste-colette-maze-defie-le-temps-et-sort-un-nouvel-album-20230331
108歳でということは確実に100年はピアノを弾いてきたわけであります(2歳でピアノに目覚め、5歳からピアノを始めたとあるので103年ね)。1世紀以上にわたって演奏をしてきたというのは実に驚くべき事ではないか。
いまでも4-5時間練習するとかとんでもないことだ。「なぜピアノを演奏し続けるのか?」「それが私の人生だから。ピアノは私の友達だから」。
そう、ピアノは一生の友達です。
108歳で録音をリリースするというのは史上最高齢とのこと。ガーシュイン、ピアソラ、シューマン、ドビュッシーを演奏しているのだそうであります。さすがに運動能力、瞬発力は衰えが見られますが、しかしこの歳になってドビュッシー『オンディーヌ』を弾こう(からだをねじったりしないといけない曲ですがな)というのだからすごいことだ。見たってくださいこれ。素敵。輝ける大人の中の大人!!
痛く感動したところで次の話。すごいのはコレット・マズだけではございません。5人の超高齢ピアニストの特集が以下のページにありまして、みなさんそれぞれの人生が短く動画でも紹介されているのでぜひ見てきて頂きたいなと思います。
5 astonishing 100-year-old+ pianists – Pianist
https://www.pianistmagazine.com/blogs/5-astonishing-100-year-old-pianists/
94歳で認知症を患ったがピアノは覚えていて演奏が出来る女性、100歳でショパンの三度の練習曲(激ムズです)を人前で弾いてみせるピアニスト。100歳になってもニューヨークのバーで毎晩演奏していたスーパーじいさま。
そしてなんと100歳でショパンのマズルカを演奏しているのはダン・タイ・ソンのママ!これ見て、これ。会場の熱量も凄いわ。
ていうかダン・タイ・ソンのママはピアニストやったんか!知らんかった(今年の1月31日に107歳でお亡くなりになっている)。いやあ今日も朝から思わず熱くなってしまいました。
今日も一日良い天気で暑くなりそうです。それでは皆様よい金曜日をお過ごしください。ごきげんよう。
コメント