パガニーニが生まれたのはどこか知っていますか。イタリアの港町ジェノヴァ。ジェノベーゼで有名なジェノヴァ。美味しいイタリア。魅惑のジェノベーゼ。お父さんは港湾労働者だったんだぜ。港には水族館もあるよ。
そのジェノヴァにはパガニーニが演奏したという超高級楽器、グァルネリ・デル・ジェスが博物館に置いてあって、誰でも眺めることが出来る。この楽器にはイル・カノーネという愛称がつけられていて、演奏はもちろん滅多なことでは出来ないし、私やあなたのような一般人には触れることすら許されない。せいぜい出来ることと言って、①ガラス越しに指をくわえて欲しそうにするか、②スマホで撮影して気になるあの子にLINEするか、③逮捕や国際手配を覚悟の上で防弾的な分厚いガラスの箱をぶっ壊して猛ダッシュするかのいずれかである(③はお薦めしません)。
しかしこれからはもう違う。真っ白いあいつを使ったイベントがこれから行われていくから、真っ白なボディに触れてほしい。・・・真っ白?
3Dプリンターで印刷しちゃってん。
Premio Paganini presents a 3D-printed copy of ‘Il Cannone’ violin – The Strad
https://www.thestrad.com/lutherie/premio-paganini-presents-a-3d-printed-copy-of-il-cannone-violin/16822.article
パガニーニ国際コンクールは来年で70周年を迎える。それを記念して作ったということです。ちなみに1954年の記念すべき第一回コンクールの入賞者はなんと「該当者なし」。翌年の第2回目も1位2位なし、というとんでもないがっかり幕開け。第3回目でようやく優勝者が出て、しかも2名(G.パウクとG.プーレ。両者ともご存命)。これは1,2回目の反動か。
70年を記念して、さらなる持続可能性をさぐるべく、こうして若者に向けてアッピール出来るネタをぶっこんできたわけだ。3Dプリントしたイル・カノーネはパガニーニという名前が持つ古いイメージを刷新だ!!
・・・ふーん。
覚めてたらあかん、関西人らしく大げさに驚いてみるのが正しい反応だ。げええっ!!すげえ!!
普通にどういう音が出る者なのか気になるところですね。樹脂なんだしすんごい音が出るとは思えませんが、白に映える赤い弦が張られ(コンクールのロゴの配色に対応している)ているんはきれいですね。どちらかというと砂糖菓子か何かに見えますね。美味しそうだぞ。やっぱりさすがイタリアだ!!!ブオーーーノ!!
っていうか3Dスキャンってそういう風にするんかっていう不思議なメイキング映像は以下からどうぞ。
ところで中はどういう風に処理したのか。「ん、なか?それは適当」っていう答えが返ってきそうな気がしないでもないでもないでもない。
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