ナムユン先生!!
ヘルシンキのシベリウス国際で優勝したインモ・ヤン、ブリュッセルのエリザベート国際で優勝したイム・ジヨンなど数多くのヴァイオリニストを育てた韓国ヴァイオリン界のゴッドマザー(韓国の聯合ニュースがそう表現している)、韓国国立芸術大学のナムユン・キム教授が水曜に死去、というニュースを目にして早朝から声を出して驚いてしまいました。うそやん。
https://www.theviolinchannel.com/nam-yun-kim-violin-professor-died-passed-away-south-korea/
いくつもの世界の主要なヴァイオリンのコンクールで審査員を務めておられたので、ヴァイオリンのコンクールの追っかけをやっている方々にはおなじみの顔でした。長い病気の末に亡くなったとありましたけれど、74歳はまだまだお若い。
実は私はナムユン先生には何度かお会いしたことがあって、それは私が若い頃に働いていてたアスペンという会社が運営に関わっている「いしかわミュージックアカデミー」という、金沢で開催されているサマーキャンプの講師として毎年お越しになっていたからです。日本のヴァイオリニストの方々で「習った」という方、結構おられると思います。
言いたいことをバシッバシッと躊躇なく言う、まさしく頼れるおばちゃんでした。厳しい声を飛ばしながらレッスンをしていたかと思うと、子供のような笑顔でケラケラケラと笑っている、そういう方でした。
ほらほら、プルコギ、焼けてるで食べーやうまいぞ。あ、はい、いただきますバクバク、マシッソヨ~。青少年センターの駐車場で毎年必ずやっていたパーティーはまた格別に楽しかった。韓国からママたちがやってきて目の前で焼いてくれるんですよ。私が関わらせていただいたのはたった3年ですけれど、夏のいい思い出です。
韓国の新聞が「ゴッドマザー」という表現を使っていることから、それはもう大変な功績がおありになったのだろう、また同時に様々な修羅場もくぐり抜けつつ40年間突っ走ってこられたのであろう。その成果として、様々な芸術家がそのもとから巣立っていったのだ。
静かにご冥福をお祈りしたい。今夜はマッコリで追悼。
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