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指揮者ナタリー・シュトゥッツマン、「タンホイザー」でバイロイトデビュー、女性指揮者は音楽祭史上2人目。

カリスマ歌手からの華麗なる転向。バイロイト史上2人目の偉業。

先週の金曜日、ナタリー・シュトゥッツマンがバイロイト音楽祭で「タンホイザー」を指揮して同音楽祭にデビューしました。今年3年連続の出演となったオクサナ・リニヴに続いて同音楽祭史上2人目の女性指揮者となったのであります。

Nathalie Stutzmann become second woman to conduct at Bayreuth, 2 years after gender barrier brokenAP
https://apnews.com/article/nathalie-stutzmann-bayreuth-debut-wagner-84757d5fa2f0689b0c35bb5eefd98be0

そもそも歌手から指揮者になったという例はあまりありません。弦楽器や管楽器といった、オーケストラの中で演奏する楽器を演奏する人たちが指揮者に転向する例が多い。あとはピアニストから指揮者になる人もいますか。

歌手でキャリアを築いた後に指揮活動もしている人はだれ、と問われて真っ先に思い浮かぶのはプラシド・ドミンゴでしょうか。大スターテノールであり、バリトンであり、指揮者でもある。ただし、ドミンゴはオペラの指揮もすることがありますけれど、どちらかというと著名人の余技みたいな、おまけみたいな感じで捉えられているのではないかと思います。先日もスイスの音楽祭で指揮してあまりうまくいかんじゃったみたいやな、みたいな感じの話が流れてきております。

ナタリー・シュトゥッツマンは、しかし華麗なる転身を遂げた人物でしょうか。現在58歳で2022年からアトランタ交響楽団の音楽監督を務めている。歌手というのは活躍できる期間がわりと短く、58歳にもなるとオペラからは引退して歌曲のコンサートをするとか、教える側に回るといった方向に進む人も多くいる中、指揮に転身して大きなキャリアを築いているというのは驚くべきことであります。

「最初」とか「史上初」とかに目が行きがちで、バイロイト史上初の女性指揮者、すなわちオクサナ・リニヴという存在はどうしても目立ちますけれど、シュトゥッツマンが2人目として登壇したという事実もやはり意義深い。

「今後は男性、女性関係なく優秀な指揮者かどうかが問題になる」とカタリーナ・ワーグナーは語っているとおり、優秀な女性指揮者がどんどん出てきていることには間違いがないので、間違いなくこれからの時代はそうになっていくでしょう。

ところで、この記事のオチがとても良くてですね、もう執筆者ウッキウキで書いてるやろって思うんですけど、

シュトゥッツマンは「タンホイザーでデビューするのは完璧だと思うんですよ。歌合戦の作品ですからね」とウィンクしてみせた

ということだそうです。うまいな!ヒャッホゥ!!

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