エドワード・サイード国立音楽院はヨルダン川の西に設立されたもので、13年前にガザにも支部を作った。クラシック音楽とポップスを教え、ガザ地区の文化的な生命線だった。
イスラエルがガザ地区を攻撃するようになり、2年近く続く爆撃により学生の一部は殺害され、今年1月には完全に建物が破壊されたがそれでもレッスンは続けられていて、人々の力になっているようです。
その模様が、多数の写真とともにロイターに掲載されていました。ARAB NEWSでは日本語でその文章を読むことが出来るので、そちらでまず文字を目にして、そのあとロイターへ。
かいつまんで書くと、音楽院はいまでもガザの南部および中央部でレッスンを提供しており、今年6月には12人の器楽奏者、3人の歌唱指導者がガザ地区の600人の生徒にレッスンをした。教師も生徒も、食料不足と戦いながらレッスンをしており、20歳のサラさんは空腹、疲労のため週2回のレッスンのため短い距離を歩くのが困難な時もあるが、それでもギターを習うのが大好きで「新しいジャンルを発見するのが好きです。特にロックが好きです。ロックに夢中なんです」と語った。
ある教師は「音楽は爆撃、喪失、物資不足による苦しみからガザの人々を精神的に癒やす力になる」と語った。
「私がここでやっているのは音楽を通して子供たちを幸せにすることです。音楽は感情を表現する最良の方法の一つだからです。」
「砲撃が激しい時は、呼吸法をしたり、静かに演奏したりします。演奏すると、まるでネイが私の中の痛みを解放してくれるかのように、再び呼吸ができるような気がします。」
「楽器は演奏者の魂を象徴し、伴侶であり、存在であり、友人なのです」
「音楽は、暗闇の中ですべての子供たちと人々がつかむ希望の光です。」
ロイター通信はイスラエル軍に本件について問い合わせたところ、詳細がわからないとしてコメントを拒否。
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