マイケル・ティルソン・トーマス、4月26日の公演で引退を発表。「これで終わりだ」

みなさまごきげんよう。ウィーン弾丸ビジネストリップ(4泊6日)を終え昨日東京に戻ってきました。昨日の朝羽田について、そのままビザの申請のため品川の入国管理局に行くという珍しい動きをしました。17人待ち、45分ぐらい。スーツケースをころころしながらな!無事にそれをすませ、品川駅でカツオのお刺身御前をたべやっぱ日本食やな、おみおつけ最強やとニッコリしてから帰宅し、寝るな自分と励ましつつ、夜ご飯を食べながら寝ました。2歳児のように、こっくりこっくり。

オータニさんみたいに10時間寝てパワー回復。

それにしても、ミュンヘン空港でEUを出国するときに、ズラッと人が並んでいる非EUの列に並ぶ必要がなく、EUほか数カ国のパスポート保持者専用の、スッカスカのファストレーンで、マシンでピッと出国が完了したのには感動しました。コントロールに着いて、ああ、非EUの列、ひと多い、って思いながら左をみたらファストレーンに「JPN」っていう文字を見つけた時の私という個体は嬉しかったものだよ。プチ幸せ、それの積み重ねが人生を豊かにするのだ。

マイケル・ティルソン・トーマスの人生は、いまもプチ幸せに彩られていますでしょうか。2021年に脳腫瘍になってからもずっと病気と闘いながら活動を続けてきて、数限りない人を励ましてきたことでしょう。素晴らしいことだ。

しかしこのたび脳腫瘍が新たに発見され、3月のニューワールド交響楽団との共演、そして4月のサンフランシスコ交響楽団との80歳記念特別公演をもって、指揮棒を置くことが、友人達へのメールで明らかにされたとのこと。

詳しくはサンフランシスコ・クロニクルを読んでね。

最後の公演は4月26日、サンフランシスコ交響楽団の本拠地、まさにマイケル・ティルソン・トーマスのホームであるデービス・シンフォニーホールで、ブリテンの《青少年のための管弦楽入門》、レスピーギ《ローマの祭り》。そのほか自作品など。まだ完全な詳細は発表されていないが、チケットは瞬間蒸発すると思われる。

青少年のための管弦楽入門をやるとか、やばいな。若者たちを呼び込む、そんな作品ですよね。どうか若い人たちがこれからもクラシック音楽を愛してくれますように。新聞に掲載されているマイケル・ティルソン・トーマスの言葉が泣ける。「コーダは作品の最後の部分で、曲を締めくくるものです。長さは様々です。私の人生のコーダは、寛大で豊かです」

マイケル・ティルソン・トーマスのコーダがさらに豊かに彩られ、プチ幸せに満ちたものとなることを願っています。お疲れ様でした。

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