バイロイト音楽祭のワーグナー君が大量に盗まれる

というわけで私は昨夜つつがなく東京に戻ってきました。成田も羽田も進歩していて、パスポートをスキャナーに置いて顔写真を撮るだけで出入国が出来た。これは驚きであります。桃の木でもあります。

が、モノレールのホームに出た瞬間からの強烈な暑さと湿気にやられています。東京はやっぱり暑い。暑すぎる。ロンドンで泊まったホテルはクーラーがなかったけれど大丈夫だった。しかし日本ではクーラーがないと危険だ。夜でも危険。昔よりも気温は上がっているので、過去の体験からクーラーなしでOKというものでもありません。

さて、私が東京を不在にしていた間何が起こっていたのか。お盆だった。そうです。そしてバイロイト音楽祭ではワーグナーが大量に盗まれた。

Kunstprojekt vor dem Festspielhaus: alle Mini-Wagners wohl gestohlen – monopol
https://www.monopol-magazin.de/kunstprojekt-vor-dem-festspielhaus-alle-mini-wagners-wohl-gestohlen

ワーグナーといっても本人ではなく子孫でもない。高さ49センチのプラスチック製のミニミニゴールデンワーグナー人形です。笑っていてかわいい。これはほしい。

というか本当にこれ、売れると思った人がいるんでしょうね。夜の間に、少しずつ盗まれたと考えられているという。監視カメラはないのか。犯人は名乗り出るべきではないのか。少なくともeベイ(メルカリみたいなやつ)で5体はそれぞれ190ユーロで販売されたみたい?なので、ここから逮捕に進まないのかと思いますが、eベイは協力するのでしょうか。

この人形は、おもちゃ会社とかが作ったのではなく、どうやらこういうのを得意にしているアーティストによるインスタレーションみたいなもののようなのですよ。オトマール・ヘルルさんっていう人で、公式サイトをみるといっぱいある。ベートーヴェン君とかもいますね。被害総額は12000ユーロで、工場が夏休みなので音楽祭の開催中にまた作ることは出来ないのだと言います。

いや、また作っても盗まれるだけかな。

もしかして、と思ったのですが「盗まれるまでがアート」とすることも可能かもしれなません。人々のモラルハザードという問題を提起する、世に問う、的な。

泥棒はだめ、絶対。

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