ザルツブルクでウィーン国立歌劇場管弦楽団の新コンサートマスター、ヤメン・サーディに会う

皆さんこんにちは。私はいま、ザルツブルクにいます。今夜出発の飛行機で帰国します。今回の10年ぶりのヨーロッパ滞在は4泊。観光的な行為はあまり出来ませんでしたが、実り多い充実の4日だったかなと思っております。

その実りをさらに実らせるべく帰国後また頑張って行きたいと思いますが、2、3日はぐったりするかもしれません。最後の仕上げとして、ミュンヘン中央駅チカのビアガーデンでソーセージ&ビールをしてバイバイいたしたいと思います。

さて、私はザルツブルクに何をしに来たのか。その目的はただ一つ!!ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに昨年10月就任したばかりの26歳(就任時25歳)、世界が注目する若きヴァイオリニスト、ヤメン・サーディに会うためでした。えっ、僕に会うためだけに来てくれたのかい!

はい、我ながらむちゃくちゃな動きをしてるなと思います。

会談は無事につつがなく、昨日12:15より、ザルツブルク旧市街地の、モーツァルトが生まれたお家のすぐそばの素晴らしいビアガーデンSternbräuにある中庭にて行われたのでありました。寒かったロンドンとは打って変わってザルツブルクは30度を超す暑さ。しかし人々はそれでも、外で歓談している。満席だ。我々もお庭でしばしのご歓談と相成ったのでありました。

タラー、タラー、と背中を流れる汗とともに、何年ぶりかわからないウィーナー・シュニッツェル(オーストリアの名物料理、叩いて薄くのばした仔牛のカツレツです)と、すんばらしくおいすいぃおビールを頂きながら(ヤメン・サーディは夜のオペラで演奏することになっていたのでおジュース)、至福の時間を過ごしたのでした。

2ヶ月ぐらい前に一度ズームでお話をしたヤメン・サーディですが、そしてそのときも思ったのですが、実にナイスガイ。世界中のヴァイオリニストたちにとって憧れと言っても過言ではない、世界で最も重要なポジションの一つに来るまでには様々な苦労、たゆまぬ努力があったのは間違いないのですが、そんな苦労は一切感じさせず、ただ音楽が好きで好きでしょうがない、人生は楽しいぞ、そのような印象を与える方でありました。

「好きこそものの上手なれ」という言葉が昔よりあります。この人も間違いなくそうだ、ぜってーにだ、と確信をしました。つまり、はたから見ればものすごい努力をしているが、それは自分が好きだからやっているのであって、本人としては努力とかモーレツとかそう言う指摘は当たらない、むしろ本人的にはそれが当然のことなのであろう。

それは話をしている間の、終始笑顔の絶えないリラックスした表情からもビシバシうかがい知れたのです。

むむ、この男、、、出来る!!

私は確信いたしました。魅力的な、人を引きつける、お話好きの、だが過剰な饒舌でもないさわやかさ。そんなのを目の当たりにし、11月の初来日、そして浜離宮朝日ホールでの日本デビュー・リサイタルについても、大成功は間違いがないな、と絶句したのでした。

11月22日(水)午後7時開演、浜離宮朝日ホール(都営地下鉄大江戸線・築地市場駅すぐ)
ヤメン・サーディ ヴァイオリン・リサイタル詳細

もうすぐ世に出る雑誌「ぶらあぼ」にもデーン!と広告が載っておりますんで、それも探して見つけて、そしてどうかチケットを買ってください。素晴らしい一夜を皆様にお届け出来ることは間違いがありません。なお翌日には武蔵野市民文化会館での公演もありますが、こちらはほぼ完売しております。

うっそ、完売なの!ウワオア!もっと楽しみになっちゃったな!

実に、、、爽やかだ。私も嬉しいっす、ゴクゴク(ビールを啜った音)。

なおコンサートの終演後にはCD購入者へのサイン会も予定しております。ぜひ会場で販売されるCDも買って、一言、ヤメン・サーディと言葉を交わしてください(話し込むと列の後ろの皆様をお待たせすることになるので、ごく短くお願いしますねん)。すぐにあなたも、ヤメン・サーディが並外れて気持ちの良い人物であることに気がつかれるでしょう。

会談の後半は、近くの静かなカフェに場所を移してインタビューをさせていただきました。このブログに近日中にアップロードいたしますので、そちらもどうかワクワクテカテカしながらお待ち頂けたらと思います。

それではまた、ごきげんよう。

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