ニューヨークのオペラの殿堂、メトロポリタン歌劇場が2022-23シーズンを終えて、チケットの売り上げが昨年度よりも5%上昇した、という報告が出ています。
Met Opera box office has slight uptick in 2nd season after pandemic – AP
https://apnews.com/article/metropolitan-opera-box-office-3ef69fdb589564d08bd596224c18dcd7
具体的には61%から66%。まだまだコロナ前の水準(2018-19年度は75%)には到達していないが、それでも前進している。よかった。ちなみにメトロポリタン歌劇場は立ち見席含め3995席あるので、通所のコンサートホールよりも倍以上あるいは倍近く入るのです。66%しか入っていないといっても2600人は入っているので日本のコンサートホールの感覚では満杯以上入っているということになります。そんなお化け劇場を満席にするのは至難の業だ!!
そして単券(シーズン券とかではなく)を買った人の平均年齢が昨年度の50歳から44歳まで下がったということなので、これはとてもとてもとても素晴らしいことではありませんか。高齢化が問題になっているクラシック音楽界隈ですけれども、こうして平均年齢が下がったというのをみると勇気づけられる。ニューヨークでは若い人もオペラに行っているんだね。総裁のピーター・ゲルブもこの平均年齢が下がったことに「勇気づけられる」と語っているそうです。
同じAPのニュースではニューヨーク・フィルのチケット売り上げも書かれていて、改装された新ディヴィッド・ゲフィン・ホールで最初のシーズンは89%の券売率だったようです。
日本でも同じように若者達がガシガシチケットを買ってくれると嬉しいですね。
なおメトロポリタン歌劇場では寄付金と助成金の額も増えていて、1億4040万ドル(199億円)から1億8770万ドル(266億円ぐらい)へ。くらくらするような数字だ!寄付だけで266億あったらそらあ豪勢なオペラが出来るよね。うやらましいことだ。
ちなみにメトロポリタン歌劇場の指揮者を務めるヤニク・ネゼ=セガンの今年度の報酬は1,195,702ドルだったそうです。本日のレートで1億6960万円ぐらい。夢があるお値段。アメリカン・ドリーム。それぐらい稼いでみたい。
なお大谷翔平さんの今年の報酬は85億円ぐらいなんで、大谷さんがいかにやばいかがわかる。
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