げえっ!(劉備玄徳)
と声を出してしまったあなたはマンガの読み過ぎである。横山光輝先生に敬礼!
まさかの、クラウス・マケラ。名前は取り沙汰されていましたが、まさかね。ぼんやりとあるかもねぐらいに思っていたんですが、シカゴの人たちは違った。シリアスに考えていたようだ。そして実行した。
2027年からシカゴ交響楽団の音楽監督に就任が決定。5年契約。2022年に初共演、2023年2月に二回目の共演。ニューヨーク・タイムズ紙によると、この直後に正式にオファーしたとあります。オスロ・フィルの東京公演にシカゴ響の偉いさんたちが密かに来ていたとも。オスロとパリはどうなる?どうやら辞任するようです。さすがに4箇所は無理。
これが音楽関係者のみならず多くのファンたちを揺さぶっている。マケラはやりすぎだという否定的な声も多数見られます。だがそんなひどい指揮者だったらシカゴ交響楽団が彼を任命するでしょうか。ネット上にあるネガティブな声にはオーケストラの視点が欠落している。メンバー含むオーケストラが気に入らなければこんなことにはならないでしょう。私はパリ管の人から、マケラは凄い、という言葉を直接聞いています。またN響や都響の関係者からも、マケラはとんでもなくいい、と聞いたことがあります。
いってみれば大谷さんのような存在ですかね。スポーツと指揮者とを比較するのはいろいろ違うかもしれませんけれど、だがとんでもなく輝ける太陽であることは間違いないですよ。だからこういう存在は大歓声を持って受け入れるべきで、ブーイングは完全に間違っている。しかも大谷さんがそう受け止められているのと同じように、マケラもいいひとなんですよ。
私は仕事でパリ管の日本ツアーに裏方として参加させていただいた経験があり、マケラとも話をさせていただく機会があったのですが、シンプルにとてもとてもとてもとてもいい人です。他人への配慮を忘れないし、偉ぶったところは全くない。難しさは全く、一ミリも感じなかった。そのうえとてつもない指揮者だとオーケストラから好かれている。パーティーの時のスピーチで、オーケストラからの歓声はとんでもなかったもんな。文字通り会場が轟音で揺れたもんな。こんな人はなかなかいないと思いますよ。勢いというか思いつきで書いたけれど大谷さんと比較するのはあながち間違っていない気がしますね。
パリとオスロはがっかりするでしょう。だが、本人も悩み抜いた末での結論なのだろうから、外野はどうこう言うべきではないのではないですか。そしてパリもオスロも、残念だけど頑張れ、と快く送り出してくれるのではないでしょうか。
結果はあとからついてくると私は信じている。
コメント
コメント一覧 (2件)
やっぱ、お金でバンバンポスト買ってるんやろな、と思ってたけど、違うんかいな?
アメリカのトップオケの音楽監督や楽団員の選考の厳しさを全くご存知ないですね。