クラシック音楽家が日本に来たいという理由① 失せ物が出てくる

①とか書いてますけど、②以降があるとは言っていないので要注意だ。気が向けば②も書きますね。

その昔ジバングと呼ばれていた頃から「金色の寺がある最果ての異国の地」「いつかは行って見たい夢の国」みたいな印象だったのでしょうか。日本に対する憧れみたいなものを持って頂いている方々、現代のクラシック音楽家の皆様にも多いように思いますね。

いや、そもそも日本に興味のない人とあまり話をする機会がないからかもしれませんけれど、でも、来日したアーティストの方々からは「アイラブジャパーン」(意訳:日本大好き!)と言って頂けることが多く、やはりそう言って頂けると嬉しいですね。発言者がイタリア人だったならアイラブイターリア、と返しましょう。それがルールだ。

しかし日本は本当に失せ物が出てきます。それが日本が愛される一つの理由だと思っています。人間ですから、世界共通、いろいろ忘れ物をする。しかしそんな大切な忘れ物がことごとく出てくる国が、日本なんであります。まあことごとく、ってのは言い過ぎだけど、彼らの期待値を大幅に上回る割合で紛失したものが出てくるみたいなんですよ。

音楽家とのツアーっていうのは、ホテルとホールとの移動の日々であります。移動しまくるので、忘れ物も当然出てくる。ホテルにあれ忘れた、電車にナニを忘れた、ホールにバブルスター忘れてきたゾ(これはウソ)等々。そういうプチイレギュラーな事が次々と起こるのですが、それが次々と解決されていく。そうすると皆様さらにアイラブジャパーン!になっていただける。嬉しいことだ。

むしろ忘れたことを忘れていても、こちらから追いかけていくこともある。ホテルの部屋に本が忘れられていました、電動歯ブラシ、忘れてませんか、クッションが置いてありました。そういう連絡がむしろあっちの方からやってきて、希望すれば次の目的地で受け取れたりすることもある(もちろん着払いで)。

いや、実はそれは捨てていこうと思っていたもので、、、、という類いのものであっても、ゴミ箱に入っていないものはどんどん連絡が来ます。むしろゴミ箱に入っていても、これもしかして間違って入っていたのでは、みたいなことで連絡が来ることもある。

新幹線にパスポートと財布の入ったバッグを置いたまま静岡駅で降りちゃったポーランド人、お顔マッツァオになってましたけど、ばっちり東京駅で回収され手元にもどってきました。よかったよかった。

そういう積み重ねが信頼と信用を生み出すのです。アイラブジャパーン!

おととい、あるフランス人チェリストを2025年に招聘する話が持ち上がったのですが、その方もアイラブジャパーン!だから日本に来られたら本当に喜ぶと思いますよ、なんでもやってくれますよ、なんでもやりますよ、とお聞きしたので、私はすっかり心地がよくなって、和三盆シフォンケーキをすっかり平らげてしまった。

もう2025年の話かって言われそうですけれど、2025年の話、はい、はじまっています。2025年度もオフィス山根はおもろい企画を皆様にお届けしたいと思っています。ご期待くださいね。

しかし私が先日新幹線の中に差したまま忘れてきてしまった充電器は出てこなかったなあ(そういうこともある)。

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