私はいつも世界文化賞と京都賞をごっちゃにしてしまうのです。しかし今日ここで高らかに宣言したい。この二つを完璧に分離できた、と。少なくとも3日ぐらいは覚えていられると思う。ご関係者の皆様申し訳ございませんでした。
どちらもすごくすごくすごーく貢献した人物に与えられる賞で、クラシック音楽の関係者も受賞する賞です。
・世界文化賞は日本美術協会、京都賞は京セラ
・世界文化賞の賞金は1500万円、京都賞の賞金は1億円
・毎年音楽家が受賞するのが高松宮殿下記念世界文化賞、音楽部門は4年に一回なのが京都賞
これまでクラシック音楽関係ではブーレーズ、リゲティの両者のみが、両方の賞を受賞した経験を持ちます。つまりこの二人は合計1億15000万円を手にしたということになります。京都賞の賞金は桁違いに大きいんで(1995年にそれまでの5000万から一気に倍増)。
うむ、別にうらやましく・・・うらやましい!!!
音楽家だってお金を稼げるのだというそういう意識が人の心に芽生えたら「音楽家になりたい」っていう子供がもっと増えると思うんですよ。なのでリッチな音楽家、もっと増えてほしい。動機が邪悪だとか言ってはいけません。食えなかったら「なりたい」なんて思う子はいませんから。
クラシック音楽はどうしても生音が基本なので、2000人ぐらいのホールでの公演が最大で、それ以上の会場でのコンサートっていうのはなかなか困難なんですよ。ポップスやロックあるいは人気スポーツみたいに5万人とか収容できるスタジアムで定期的にコンサートができないのが、収入が伸びない決定的な理由の一つだったりします。
しかしこうして現代のパトロンたる団体がお金をボーン!と出してくれることで、いえ、お出しいただけることで、少しは「ちょっと頑張ったろか」という気持ちも生まれようというもの。
頑張りましょう。
あ、すいません、本題はですね、ピアニストのクリスチャン・ツィメルマンが今年の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した、ということです。素晴らしい。本当にめでたい。日本贔屓ですからね。日本にもおうちをお持ちですからね。次はぜひ、3人目の京都賞とのダブル受賞を狙ってほしい(狙って貰えるもんではありません)
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