総理!総理!!アイムソーリー!!
みなさんお元気ですか。世の中はいろいろと理不尽なことがいっぱいですか。みなさんもそうですか。私もそうですね。もしかすると自分自身も理不尽なことをいっぱいしているかもしれないので、気をつけたいですね。人生は平和に生きたいし、より多くの皆様に平和に、幸せに生きていてほしい、と願うものです。
しかし大なたが振るわれているようですよ。これは人ごとではありませんね。いまイギリスでも、ENOすなわちイングリッシュ・ナショナル・オペラがマンチェスターという都市に移転せよというおっそろしいイベントが発生中なのですが、なんでそういうことをするのかというと、私の雑な理解では、文化や人口の一極集中をさけ、地方の活性化を図りたい、というそういうことなんだと思うんですね。
それが実際に機能するのかどうか、移転したけどガラガラがガラガラな感じっての?それがずーっと続いて体力がなくなり、最後は閉店。クロージングセール全品10£、もってけドロボー状態になる、それが考え得る最悪のシナリオです。もちろんそうならないためにいろいろと皆さん知恵を絞るのだろうけれど、スポーツと違って圧倒的にクラシック音楽やオペラを楽しむ人の絶対数は少ないので、地方都市に国立歌劇場がドーン!と引っ越しても簡単ではないことが想像されるわけです。
韓国でいま、それをやろうか、という発表があったようで、ソウルの国立オペラ団とか、国立バレエ、国立合唱団、国立交響楽団、国立現代舞踊団の移転を段階的に進めるそうです(団体の名称?はすいませんgoogleに翻訳してもらったものそのままなので微妙に違っているかもしれません)。
ではどこへ。光州というところだそうです。クァンジュと読む。しかし私は韓国の都市にはめっぽう弱いので調べたところ人口の順位は5位。釜山、大邱、仁川に続く第5位。ソウルが940万人、クァンジュなら140万人。
日本で5番目の都道府県は埼玉。あ、となりだ。でもこのクァンジュっていうところはものすごく南にあるので、日本で例えていえば福岡とか?あるいは本州で考えるなら広島に行きます、的な感じでしょうか。
オペラ団の組合は、スローガンを掲げるだけで実現可能性の検証もしていない、と反対声明を出しているとのこと。なぜか画像なので(韓国では画像で出すのが普通なのかもしれない)、何と書いてあるのかはすぐにぱぱっと訳せないのですが抗議文だそうです。一応viloin channelに書いてある文章によると、
「物理的に移動するだけで地域オペラの基盤が整い、観客層が拡大するという前提は危険な幻想にすぎず、単なる場所だけの問題ではなく、創造力の分散とエコシステムの崩壊を招き、公演レベルの低下、観客の減少、人材の流出、制作費の増加など、悪影響の連鎖を引き起こすだろう。この議論では、団員の生活、住居、家族の移転といった現実的な問題が全く考慮されていない」。
大なたなのか、天下の愚策なのか。皆さんはどう思われますか。なかなか簡単な問題じゃないですね。とりあえずお腹が空いてはなにもいいアイデアが思い浮かばないので朝ご飯にいってきます(名古屋駅前にいます)。
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