カタリーナ・ワーグナーの報酬が上がっていたという話

バイロイトで合唱団が大幅に削減されるという話が出たところです。

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このタイミングでのカタリーナ・ワーグナーの報酬アップの話はあまりよろしくないのかも知れません。ただ2020年→21年の話で、Bild紙も今年3月に報じている記事なので、誰かが「今だ!」と掘り起こしてきたわけだ。118,000ユーロ(今のレートで1903万円ぐらい)から184,000ユーロ(2967万円ぐらい)へ、およそ56%アップしていたということなんだそうです。

Irre Gehaltserhöhungen für Bosse von StaatsfirmenBild

金の恨みは強い。合唱団の大きな雇用不安が生まれているタイミングで、過去のニュースをこうして掘り出され、自分はいい思いをするのか!と思われかねない。いやむしろ、そういう印象づけをするために掘り出されてきたのでしょう。私としてはもともとの給与が118,000ユーロだったっていうところに驚いちゃったんだな。表に出てこない何かがあるかもしれませんけれど、それにしても低い。むしろめっちゃ低い。

118,000ユーロは現状のレートでは1900万円ぐらいになりますけど、ドイツに住んでいる感覚では1180万円ぐらいなんではないかと想像しますし、世界的に超絶有名な音楽祭のトップがたったの1000万円ちょっとしかもらってないようだというのはあまりにも夢がないといえば夢がない。

音楽も慈善事業ではなくきっちりとお金を稼いでいく必要があるわけで、おー!トップになればこんなに稼げるのか!というモチベーションは絶対に必要。なので1000万円は低過ぎ、と感じます。世界を代表する音楽祭のトップがこれだけしかもらえないというのは、つまらない。2000万円ぐらいもらえたっていいんじゃない。むしろ4000~5000万円ぐらいもらってもいいんじゃないのかい。それぐらい貰っても大丈夫なように稼いでいこうぜ、オーイエー。

それともそう思うのは私だけでしょうか。

だがこのタイミングでこういう情報が出回るとあまりよくない感情が生まれるわけですね。タイミングって重要というか、考えないといけないですね、本当に。最も読まれるタイミング、インパクトのあるタイミングでドーン、ドーンと話題が掘り起こされるという。

いやはや。いろいろ考えちゃいますね。

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