ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーにはジーメンス奨学金というものがあって、これに選ばれた人は通常の2年間のカラヤン・アカデミーでの勉強に加えて首席指揮者キリル・ペトレンコのアシスタントを務めることができ、さらにはベルリン・フィルの小ホールにおいてカラヤン・アカデミー室内管を指揮する機会が与えられるのです。ベルリン・フィルはじめ世界トップオーケストラに入りたいと願う野心溢れる若者たちを指揮するという超貴重にしてブルブル震える恐怖体験であります。こういう修羅場を乗り越えていった者にだけ、見えてくる未来もあろうというもの。
2020年からの2年間、このジーメンス奨学金の最初の授与者が、日本の期待の星、沖澤のどかだったのですが、今回がその第2回目になるのかな?その選考が6/9に行われ、ペルー出身の若き指揮者、Dayner Tafur-Díazに授与されることが決定したそうです!おめでとう!おめでとう!おめで・・・・お名前の読み方、わからない!!!
ダイネル・タフュル=ディアスだろうか。デイナー・タフュール=ディアスだろうか。ディアスはディアスでいいと思うんですよ多分うん。でも前半というか、前の2ヶが難題だ。南米のスペイン語に詳しい方の教えを請いたい。1998年ペルー生まれ。
ちなみにみんな大好きカッペリーニは実はカペッリーニというらしいと言うことをしって驚愕している今日この頃です。カッペリーニだと「小さなケーパー」という意味に取られかねないらしい。本当か。
話がずれました。この審査は3段階にわかれていて、まずは書類審査(自ら応募する)、そしてカラヤン・アカデミー室内管弦楽団とのリハーサルの様子、そして最後は面接。面接では指揮者の個性を知るために行われるのだという。
沖澤のどかさんもこのプロセスを経て選ばれたんですね。素晴らしいことだ。
ディアスさんはまずトランペットの勉強をはじめ、2017年にドイツへ。2018年からミッテルフランケン大学(でいいのでしょうかBerufsfachschule für Musik Mittelfrankenというところらしいです)で指揮、合唱指揮の勉強を始め、2023年にドイツ指揮者賞を受賞。2022年8月にはベルギーのリエージュ歌劇場で開催されたオペラ指揮者コンクールで優勝。2023年のマーラー国際指揮者コンクールにも出場を果たしているなど。
南米出身というと、ドゥダメル、オロスコ=エストラーダあたりが有名ですね。ペルー出身の国際的な指揮者はミゲル・ハース=ベドーヤぐらいか。これからの輝かしい未来を応援したい!!
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