パガニーニのヴァイオリンは貧困層を救う

Photo: the Strad

イル・カノーネがオークションに!とうっかり見間違ってしまいまして、クワッ!と目を見開いてしまいました。イル・カノーネ、ご存じですか。たいてい知らないっすよね。私は見ましたよジェノヴァでね。そう、とっても上手な男性3人組の歌手グループでね・・・(大間違い)。

イタリア語ならグループではなくグルッポです。

ヴァイオリンの悪魔、ニコロ・パガニーニが使っていたヴァイオリンにあだ名がついているんですよ、イル・カノーネ=「大砲」っていう名前のね。グァルネリ・デル・ジェズ(人の名前です。ちなみに後ろ二つの部分はあだ名です)が1743年に作ったヴァイオリンがありまして、なんで大砲なんかっていうと、大砲みたいにでかい音が出るからだそうです。

ほーさよか。

それで、そのカノーネのコピーを作って、そこに世界の著名なヴァイオリニストにサインをしてもらって、それをオークションにかけるというプロジェクトなんですよ。

https://www.thestrad.com/news/signed-copy-of-paganinis-violin-to-raise-funds-for-music-education-in-brazilian-favelas/15528.article

誰がサインした?ツィマーマン、アッカルド、ミンツ、グリンゴルツ、ベル、ホープ、ヴェンゲーロフ、チェン、フィッシャー、ギャレット、イグデスマンほか。

ファミリーネームだけで全員の顔が思い浮かんだ人は超マニアです。反省してください。なかなかのお名前ですね。

その利益はどうなる?ブラジルの貧困層の子供を助けるために使われます。貧民街に住む子供たちに音楽教育の選択肢を与え、社会の発展に貢献すること、音楽をやりたくても出来ない子供たちに音楽教育の可能性を与えること。こういうことのために用いられるそうです。

3分の紹介動画どぞ:

予想落札価格は15000-22000ユーロとあり、今の日本円で言うと210万円~310万円ぐらいです。意外とそこまでいかないのねコピーとはいえ、そして演奏家のサインがいっぱいあるのに、とも思うのですが、しかしそれで救われる子供たちがいるのであれば、それは素晴らしいことです!

オークションは10月11日から24日まで開催。ここからどうぞ。予想落札価格よりも高額で落札され、より多くの子供たちの役に立つ事を願います。ひどい中抜きもありませんように。

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