驚くなかれ、2200万ドル(28.9億円ぐらい)もの大金を、昨日ヒューストン・グランド・オペラは受け取ったのだ。
ヒューストン・・・え、ますか。・・・聞こえますか。あなたがたは今、巨額のお金を手にしたのです。おお!!トム少佐からの通信だ!!ありがとう、そしてさようなら、トム少佐。
全然何言ってるか判らない人はスペース・オディティとかデヴィッド・ボウイとかのワードで検索してください。
それにしても28.9億円をオペラハウスに寄付する夫婦って一体何者?猛烈なお金持ちであることは間違いはないが、もと教師、もと耳鼻科医の夫婦と聞いても、どうしてそんなお二人が強烈なリッチメンに?とスッと疑問が浮かぶわけですけれど、どうも耳の専門家として、クリニックとは別に事業を立ち上げ(聴覚検査とか放送とかに使えるブースを作る?アコースティック・システムズというものらしい)、その会社を売却して強烈なお金を得たということのようです。
https://www.houstongrandopera.org/the-gift-of-opera
アメリカーン・ドリーム!
この夫婦はオペラだけでなく、バレエや美術館など、様々な文化団体に寄付をしていたようですが、オペラが最もお好きなようで、「オペラには全てが含まれている」と語っているようです。嬉しいことだ。素晴らしいことだ。感謝の気持ちを込めて、ヒューストン・グランド・オペラでは背番号22番を永久欠番にすることを私から提案したい(背番号があるんか)。
ところでヒューストン・グランド・オペラの年間収支を見ますと、だいたい毎年の収入が2800万ドルから3500万ドルぐらいであって、今回の二人のドネーションは1年分の収益すべてに匹敵するとんでもないものだ!(とはいえアメリカのオペラカンパニーとしては少なめ、なのかな。メトロポリタン歌劇場は300万ドルとかそれぐらいの規模なんですよね)。
29億円あったら何に使えるかな。困っちゃいますね。雇用も生むし、新しいプログラムも作れるだろうし、使い方いろいろ。ヒューストン・グランド・オペラに持続可能な活性化をもたらすことは間違いがない。わくわくが止まらないぜ。
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