カナダのカルガリーで3年に一度行われているホーネンス国際コンクールは本来なら去年が開催年でしたが1年延期となり、今年開催されました。ホーネンス国際コンクールで優勝、入賞したピアニストは誰?一番有名なのはおそらくジャン=エフラム・バヴゼとセルゲイ・ババヤンあたりでしょうか。最近ではパヴェル・コレスニコフも頑張っていますかね。
このコンクールが独特なのは2012年から順位をつけるのを辞めてしまった。ただひとりの優勝者しか出さない方針という点が世界中のほかのどのコンクールとも違う点であります。2位、3位を出さないって言うのだね。それはそれでなかなかさばけていて好きなんですよね。3人のファイナリストが選出されて、優勝者(というか「ホーネンス賞受賞者」という言い方をしますが)以外の2人にも「ファイナリストで賞」が出ます(1万カナダドル=108万円ぐらい)。
さて、今年のホーネンス国際は金曜の夜にファイナルが開催されて21歳のウクライナ人、イリア・オフチャネンコが優勝しました。ファイナルの演奏はチャイコフスキーの1番。以下からどうぞ。
前置きがやたら長いですがオフチャネンコの演奏は29分30秒ぐらいからです。
賞金は10万カナダドル(1080万円ぐらい)いやあ、カナダドルも高くなって・・・というか円が弱くて。
オフチャネンコは現在イスラエルのテル・アビブで名教師アリエ・ヴァルディに師事している。9歳のころからいろいろなコンクールに出場して20以上のコンクールで優勝、入賞を果たしてきたと。大きなコンクールを制したことで今後のキャリアアップが期待される。ぜひさらなる高みを目指し切磋琢磨してほしい。全然関係ないが、最近四字熟語に凝っている長男2年生は切磋琢磨という言葉を知っているのか、書けるのか。起きてきたら問いただしてみたい。
プロフィールにはダニール・トリフォノフのマスタークラスを受けたと書いてあって、そうかトリフォノフもマスタークラスを開催するような年齢になったのか、私も歳をとったな、といささかならず感慨にふけってしまいました。
金魚つりにでも行くか。
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