どうして個人の収集家というのは、それを自分の懐にしまいこんでしまうのか。ストラディヴァリウスは、世の中の宝であって一人でニヤニヤ眺めて悦に入る、時々人に見せびらかして、ちょっと弾いてみる、弾いて貰う、といったものではない!楽器は、とくに素晴らしい価値ある楽器は、素晴らしい演奏家に弾かれてこそ意味があり、お部屋で朽ちていくのは間違っている!!
きー!!
まあそう興奮するなよ。
そうはいっても、いろいろな考えがあって、そこに楽器があって、いろいろなスタイルで大切にされてきたのであろうなあ。
本日、衝撃的なニュース。あの伝説のヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツが1922年から28年間所有した、つまりハイフェッツ全盛期、最もあぶらののっていた頃に使っていたストラディヴァリウスが、75年ぶりにいきなり出てきて、高級ヴァイオリンのオークションといえば!のタリジオでオークションにかけられるのだそうです。「ハイフェッツ・ピール」1731年製のストラディヴァリウス(もしかするともう少し古いかも、とも)。
ハイフェッツは1950年11月にこの楽器を売却、買ったのは航空会社社長さん。そののち1971年に弁護士でアマチュアヴァイオリニストが買い取って50年間以上所有していたもので、2024年末にこの富豪が亡くなり、その遺産整理にともない・・・・・・こげな話が!!そりゃーみんな動揺するばい。
ハイフェッツが生涯で使用した貴重なヴァイオリンは3つあって、そのうちの二つはすでに民間の財団が所有しているので、おそらくこれが最後のオークションになるのではないかということだそうです。
このヴァイオリンがたどった数奇な運命は、タリジオのページに詳しく、事細かに、ここまで書くの?(ここまで判るの?)っていうぐらい書かれているので、ぜひ読んでみて、ほえーとか、ほよよー、とか、ほよよよよー、とか言って頂けると嬉しい。
ひょんな気持ちを起こして買おうかなとかは思わないでほしい。なぜなら。
なぜなら、高すぎるから。10億は下らんのちゃう?
コメント