Googleに登場したゲーム「ヴィオラ・ザ・バード」が爆裂におもろくて無限に遊んでられる

弦楽器を弾いてみたいなって思った事はありますか。私はあります。実際に持たせてもらって、弾いたこともあります。しかも音大の同級生の楽器で、3000万円ぐらいのヴァイオリンだった。家が買えるぐらい高いからな、判ってるよな、と言われ震えながらギコー。

ヴァイオリンっていうのはものすごく難しい楽器と言われます。子供の頃からやってないとまずぜってーに身につかなくて、音をまともに出すことすら難しい。ジャイアンが暴力的なほどに歌が下手なのは知られているけれども、しずかちゃんのヴァイオリンも負けず劣らずやばいということはご存じだろうか。それはしずかちゃんのせいばかりともいえなくて、楽器が難しすぎるのがいけないんだよ。

しかし、ああヴァイオリン(あるいは弦楽器全般)は憧れの楽器だがおいらには出来ない・・・・・・そう思って嘆いていたのはもう過去の話だ。そうだ、AIがあなたを助けてくれる!ヴィオラ・ザ・バードならあなたもすぐ“バード”トゥオーゾ(ヴィルトゥオーゾ=超絶技巧を駆使する楽器の名手のこと)になれる!アプリをインストールする必要もなく、ただ以下にアクセスして「テストを実行」をタップするだけでオッケー。快適快適&ザ・快適。

Viola the Bird – Google Arts and Culture
https://artsandculture.google.com/experiment/viola-the-bird/nAEJVwNkp-FnrQ

「コンサートモード」ではベートーヴェンの第九、パッヘルベルのカノン、惑星のジュピターなどの人気チューンが用意されていて、スマホに指をあてて右に左に動かすだけでオッケー。紫色の謎鳥があなたの代わりに完璧な音を完璧なタイミングで鳴らしてくれる。遅く動かしすぎて、あるいは早く動かしすぎて弓が足りなくなる(音符を鳴らしている途中で弓が隅っこまでいってしまう状態)こともない。なぜって?それはヴィオラ・ザ・バードだからだ!

っていうのは冗談で、あなたの指の動きに合わせリズムもテンポも自由自在に、できる限り上手に聞こえるように変化するからですね。そして「フリーモード」では一オクターブの音、つまりドレミファソラシドを、好きなタイミングでギコギコできる。

楽しい。

よく見たらザ・バードは口で弓をくわえているんだね。ほっそい足で弦を押さえているんだね。片足で立っちゃって、バランスを崩して転んだりしないかおちゃん心配や。

これ、いつまででも遊んでられるんで、時間には気をつけられたい。

チェロを弾いているのになんでゲームのタイトルがヴィオラ(チェロとヴァイオリンの中間ぐらいのサイズの楽器)なんやって思われたかもしれない。鋭い。ちょっとだけあなたより音楽に詳しいかもしれない私から解説させていただくと、チェロみたいな「ヴィオラ・ダ・ガンバ」っていう楽器があるんですよ。チェロみたいな形をしていて、チェロの原型・・・・・・というと微妙に違うと言えば違うんですが、まあ細かい事はすっとばして、ともかくチェロのように足で楽器を挟んで演奏する古い楽器があって、それをもじってヴィオラ・ザ・バードっつーことですね。

ヴィオラ・ダ・ガンバなにそれ面白そうな楽器じゃんって思った方は、10月28日(土)に私が主催するコンサートに来てほしい。ヴィオラ・ダ・ガンバ界で世界一有名な巨匠中の巨匠、ジョルディ・サヴァール(82歳の公演を横浜の神奈川県立音楽堂で開催するんで(また宣伝してるわって言われそう、ごめんね。でも残り座席数は200席を切ってるんで、お早めにご予約くださいね)。

●10月28日(土)14時開演 ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXI横浜公演
詳細とチケットの予約は以下から:
https://officeyamane.net/concerts/jordi-savall-oct-28-yokohama/

思いっきりグーグルで遊んだあとは、桜木町(徒歩10分)で待ってるね。

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