環境活動家、今度はロンドンの夏のクラシック音楽祭初日に出現

だんだんとこうした話題にならなくなりつつあるのではないかと思いますが、ロンドンの夏の大音楽祭、BBCプロムスの初日に環境活動家2名が現れたということです。

Just Stop Oil protesters disrupt BBC Proms at Royal Albert Hall The Guardian
https://www.theguardian.com/environment/2023/jul/14/just-stop-oil-protestors-disrupt-bbc-proms-at-royal-albert-hall

ステージ上でオレンジのフラッグを振り回し、激しいブーイングのなか20秒ぐらいですぐに警備員に退出させられている。この動画(↓)を見ると聴衆の中には拍手をしている人、ブラボー!と繰り返し叫んでいる人もいて、賛同の意を表しているのか揶揄しているのかは不明。

なぜこの音楽祭を狙ったのかというと、主催者であるBBCに対して「気候変動に関する報道が圧倒的に足りない」ことをアピールしたかったのだそうです。なるほど。動画を見る限りどうやら今回は演奏中ではなかったみたいで、そういう意味で妨害はさほどひどいものではなかった、ということもできるかもしれませんね。演奏中でなければ、そこまで人々の怒りも招かないでしょう。

言いたいことがあるのは悪いことではないですけれど、お金を払って集まっている人たちが、まさにそのお金を払っている時間をぶち壊す形で抗議をぶち上げるというのはただひたすらに悪手。共感を得ることはほとんどなく、むしろ「環境活動家とか環境活動的な行為はやばい、関わってはいけない」という反発心を生むだけと思うんですが、どうでしょうか。そうなるとカルト宗教のように、虐げられれば虐げられるほどに結束心が固まっていき、より過激化することも考えられるので話は簡単ではないですけれど。

開演前や休憩中であれば、と考えると、それでも心地のよいものではないので、ドストライクでバチくそにアウト、でもないがギリギリアウトぐらいか。とはいえ文化相もこれに反応して「イベントを楽しむ人たちを邪魔しないでほしい、自分たち自身を貶めることをしないでほしい」とソーシャルメディアに投稿しています。

ちなみに環境活動家は今年のウィンブルドンにも2回現れているし、クリケットの試合中にも現れたそうです。やがてお互いになれっこになって(もはやそうなりつつあるのではないか)、その場にいた人たちだけがちょっとざわつくだけで、ネット上では誰も反応しなくなっていくのではないか。それでいいのか。そうなるとやはり過激化していくことも考えられる。

反応すると過激化する、しかし反応しなくても過激化する、となると、やっかいですね。これが多様性というやつなのでしょうか。

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