ゲルギエフがウラディーミル・ウリンに代わりボリショイ劇場の総監督の職に就くことが決まった模様です。ロシア政府が昨日発表した、と。日本の各新聞も、ニューヨークも、ロンドンも報じているよ。たとえばBBCはこれ。
Putin ally Gergiev gets top theatre job at Bolshoi as well as Mariinsky – BBC
いったんこのブログでも噂としてお伝えをしたのですけれども、その後、ボリショイ側がそれを否定しており、本当に兼務するのかどうかということは謎だったわけなのですが、どうやら否定が否定されたということになります。
ウィーンの人からも先日、おい知ってるか、ゲルギエフがボリショイに行くらしいぞ、という情報を聴いていて、いや、実はそれはボリショイが否定したようだぞ、という、実になんというか、噂好きだね我々は、ハハハ!というような会話もあったのですけれども、共同通信とかが報じていたし、これはかなり確実な線なのではないかと思っていましたが、どうやらそういうことに落ち着いたようです。
任期はとりあえず5年。でもきっと延長されて行くのではないか。ゲルギエフはマリインスキーの芸術監督は1996年から務めているんで、そっちはもう27年。そしてボリショイの兼務ということなので、これ以上の巨大な存在はないと言って良いでしょう。革命前はボリショイとマリインスキーを兼務する監督がいたという情報もあるんですが、本当ですか。詳しい方教えてください。本当だったとして100年以上ぶり、ということになります。革命って1917年だもんね。
かつて世界中を飛び回っていたゲルギエフ。戦争によって制限を受けていたがこれからはサンクトペテルブルク、モスクワ、そして中国を飛び回って再び大車輪で活躍するということになります。ワーカホリックならではだ。すごい。
でもちょっとびっくりしたのはゲルギエフはいま70歳だということです。もうそんなお歳なんですね。まだ60代のような、いやもしかすると50代かもみたいな感覚を持ってしまうんですが、それはその恐るべき精力的な仕事っぷりからか。
ゲルギエフ&マリインスキー管は毎日コンサートをしてもOK、てか1日2回でも全然OKだしオペラ2回でも大丈夫、なんなら朝昼晩1回ずつコンサートしてもオッケー、というとてつもない人たちなんですよね。どういう体力してるんや。ほんま化け物やぞ。深夜0時過ぎてもリハーサルやってる、とかそういうわけわからん仕事をやっている。三六協定もマッツァオだ!!
BBCの記事には最後にゲルギエフのコメントが載せられていて「とても良い知らせだ、公演を交換し、両方の劇場でツアーが出来る」とあります。
モスクワとサンクトペテルブルクの交流が進むのでしょうか。ボリショイも苛烈な演奏ラッシュになるの可能性も低くはない(いままでのボリショイがどうだったかよく知らないんですけど)
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