修復工事中のサンクトペテルブルク音楽院で火事が発生しました。1862年に伝説のピアニスト、アントン・ルビンシュタインによって当時のロシア首都に設立された音楽院で、数限りなき音楽家がここで学んできた、名門中の名門であります。
たとえばアレンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチといった作曲家、ディアギレフやバランシンといったバレエ関係の大物たち、そしてテミルカーノフ、マリス・ヤンソンス、ビシュコフ、ゲルギエフといった指揮者たち。演奏家ではミルシテイン、ハイフェッツ、ソコロフ・・・。うむ、ちょっと調べただけで続々と名前が出てくるではないか。しゅごい。朝から手に汗を握ってしまった。
1階から出火し、4階まで煙の柱があがったそうです。けが人は不明ですが死者はいないというのは不幸中の幸いでした。本当は2019年に実施される予定だったが施工業者が決まらず、ずるずるっと言っていたがプーチンが2020年に前進を指示?したようで、そこから工事が動き出し、来年修復が完成するはずだったとのこと。
В ЦЕНТРЕ ПЕТЕРБУРГА ГОРИТ ЗДАНИЕ КОНСЕРВАТОРИИ – muzklondike
この火事で工事が遅れることが予想されますが、楽器や歴史的に重要な資料などが破損していないことを願います。そういえばベーゼンドルファーの資料はかなりもえちゃったみたいですもんね。
実際に燃えている動画はこれ。埋め込みができなかったのでリンク。
ただ、建物が修復中だったということは、資料や楽器などはどこか別の所へ移動させてある可能性も高く(その移動がかなりつらい作業なんだがな!)、まあ大丈夫だったんではないか、と楽観的に私は考えています。楽観視すること、それこそが成功の大きな秘訣のひとつです。しかし2025年度以降私は大丈夫だろうか、という不安は尽きず、今日も早朝に目が覚めてなかなか寝付けなかったということを自分へのメモの意味も込めてここにご報告いたしたい。
がんばろう日本、がんばろう山根。がんばろうサンクトペテルブルク音楽院!!
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