グレン・グールドの名前を知らない若者も多いでしょう。もうなんせ没後42年以上が経過しているのです。クラシック音楽ファンなら知っていて当然?いや、そんなのは遠い昔の話かもよ?
しかしこうして、2年おきにグレン・グールド賞というのが授与され続けているのは、忘れないで、私のことを、ということなんだと思いますね。いや、私は別にもうお墓の中におられるわけだから、グールドの事を忘れてほしくない人たちがいて、そしてそれを賞という形で実行している人たちがいる、っていうことでしょう。適当な事を書いていますが、私はグレン・グールドは大好きです。最晩年のブラームスの録音とか爆発的に好きだぞ。もちろん最後のゴルドベルクもね。あれはヤマハを弾いているんだぞ。
ほーさよか。まあ、私の記憶力もそこそこまだまだ捨てたもんではないということやね。
それにしても、グレン・グールド賞が今回エルトン・ジョンに贈られたというのはどういうことなのでしょうか。エルトン・ジョンはポップスター。グールドは、もちろん爆発的な人気を誇っていたとはいえポップスターとは言えない。むしろごく一部の方面で受けまくっていただけの人。なんでや。なんでやねん!ガクンガクン!!(激しく首根っこを揺さぶった音)。なお前回2023年のグレン・グールド賞はドゥダメルが受賞。ドゥダメルなら穏当やん?なんでサー・エルトン?

どうしてエルトン・ジョンなのか。
グレン・グールド財団のCEO、ブライアン・レヴィーンによると、「エルトン・ジョンは、グレン・グールド賞が称えるべく創設された、芸術的卓越性、革新性、そして深い人間性の精神を体現しています。グレン・グールドのビジョンは、無限の創造性、恐れを知らぬ独創性、そして音楽を世界の善の力として活用することへの揺るぎない献身に満ちていました。サー・エルトンはその驚異的なキャリアを通じて、これらの理想を体現してきました。素晴らしい音楽作品と卓越した才能だけでなく、さまざまなジャンルの新進アーティストを支援し、世界的な影響力を活かして革新的な人道的変革を促してきたことも、その証です。音楽と文化への彼の不朽の貢献は、まさにこの栄誉にふさわしいものです。」
なるほど。まあ大義名分はなんとでも言えるんですよ。理由は後からつけたってOK。本音は、エルトン・ジョンがすっきやねん。なにわの中華そば!!!っていうことやと思いますよ。たぶんね。こういうのは直感がほぼ全て、です。
大切なのは、受け取る側の気持ちでもあります。エルトン・ジョンは「何十年にもわたりグレン・グールドの妙技を称賛してきたので、感激している。光栄に思う」。
そうか、エルトンもグールドのファンなのか!ガタッ!(すっくと立ち上がった音)
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