どこまで行くんだろうか。むしろどこまでも行って欲しいと思うのは私だけでしょうか。
プラシド・ドミンゴは今年82歳なんですよ。82歳でまだステージに立つとか、歌手としてはその事実だけでヤバい。どんだけやねん。化け物、怪物くん、超人、神、ネ申、いろいろ表現できると思いますけれど「並ぶ人はいない」という全くユニークな存在であります。
カレーラスはさよならコンサートとかやっていますけれど(ちなみにさよならコンサートは何回やってもいいんです。パヴァロッティもそうでした)、ドミンゴについて言えば、さようならのさの字も見えないところがすごい。
このまま85までいくぞ、いや90だ、なに!95か?そういう動きが出てもまるでおかしくない。私なんか45でもうヘロヘロやしおなかタプタプだし、だから最近夜の酒を辞めて、朝は早く起きて歩いたり走ったりしているんで、また精悍な私が帰ってくるから、期待して待っていてほしい(誰も期待してないやつや)。
ドミンゴのすごいニュースがまた来まして、ミュンヘン・オペラ・フェスティバルにこの7月、リサイタルをキャンセルした歌手の代役としてリサイタルをすることになったという話。
DOMINGO JUMPS IN AT MUNICH – Slippedisc
https://slippedisc.com/2023/04/domingo-jumps-in-at-munich/
いやいや待て待て、普通どう考えても逆やろ。おじいちゃんちょっと体調悪いんで今回はごめんキャンセルするわっていうことで、若い有望な人が代役で出てくるって言うことが普通かなと思うんですけれど、逆に自分が他人のキャンセルをカバーするとか、まじ信じらんないっす。声をかけようかと思う方もすごいですけれど、声がかかったんで「いーよー」という方もすごい。
なおキャンセルしたのは大ソプラノ歌手のアンニャ・ハルテロス。ハルテロスは最近はキャンセルの方が多いということで、その理由が高齢の家族に感染させるのを恐れているようだ、ということもまことしやかに言われていて、それで今回もキャンセル。そして出てくるのが高齢の歌手っていうのはわりと皮肉のような話だなとも思いますが、しかし、そんなこたあどうでもいいんやで。ドミンゴの健康と、さらなる長いキャリアに乾杯を!
全盛期のドミンゴの映像でも見てさらに盛り上がろうぜ!
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