このブログでも一度採り上げさせて頂いたことがありましたけれど、コレット・マゼさん、フランスのパリに在住で、パリ高等音楽院でコルトーやナディア・ブーランジェに学び、エコル・ノルマルで教えた。
100歳を超えてからCDをというか録音をリリースするという比類無き存在でありました。11月19日にお亡くなりになりました。1914年の6月16日生まれだったそうですので享年109。パリの自宅で静かにお亡くなりになったそうです。109歳まで生きるということ自体が特筆すべき事なんですが、今年の6月にリリースされた108歳のときの、合計7枚目の録音がある、というのにはたまげる。
109-year-old Colette Maze, the oldest pianist to ever release an album, dies – Pianist
さらには今年5月にはパリから車で3時間半かかるコート・ドールで500人の人の前で演奏していたとありますから、移動もして、演奏して。まさにピアノが生きがいだったんでしょうね。素晴らしいことだ。
最後の録音ではドビュッシー、ガーシュイン、シューマン、そして坂本龍一の音楽も収録されているということでSpotifyで聴いてみた。アルバムのタイトルが109 ans de piano、ピアノとの109年とかそういう感じ?
最初の曲が戦メリだったんで、なんだかいいなって思いました。ギタリストもゲストで参加していて、ソロでないというところもいいですやん。一人の孤独な世界に閉じこもっていない。しっかりとアンサンブルをやっている、少し大げさだがコミュニティとの、人々とのコネクションを引き続き持ち続けたということもできるのかなと。
以下は今年5月の演奏。
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