ハートマークと鍵盤が組み合わされると

突然ですが、プロとアマの違いはなんですか？

「うまいかうまくないか」ではないんですよ、「それでお金を得ているかどうか」なんですよ。ここのところお間違いのなきよう。あと、アマチュアという単語は「アマ」と「チュア」ではなく、「ア」と「マチュア」に分かれるんでそこのところもよろしく。

アマチュアでも非常にピアノがうまい人がいて、どうしてプロにならないのっていうレベルの人々もいます。とは言えどんなにすごくても「でも他に職業があるんで、これは趣味なんで」と言われればプロではありません。そして、アマチュアです、という方がコンサートを開いたとしてお客様に来ていただけるかというと、そこはそれ、なかなか難しいところもありまして、私もいっぺん、アマチュアのコンクールで優勝してナクソスとかからCDを出している素晴らしいピアニストのコンサートをしませんか、と企画の売り込みをフランス人から受けたことがありますけれど「お客様に来ていただけるだろうか」と逡巡して、手を挙げませんでした。

なかなかそのへんは簡単ではないというか、やっぱりほら、アマチュアっていう言葉の響きが「お金を払ってもいいかな」っていう気持ちをシュルシュルってしぼませてしまうような気がするんですよね。間違っているかもしれませんけれど、たぶん。

でもなにより本人たちが楽しければええやん！・・・ということで今年もやってまいりました！！ヴァン・クライバーン「アマチュア」国際ピアノコンクール！！ひゅーひゅー。10月に開催されます。詳細が気になる方、将来出てみようっかなって思われる方は以下のURLに行くことをオススメ。なお出場資格があるのは35歳以上のノン・プロのピアニストであります。オンライン配信はありません。

https://cliburn.org/2022-amateur-competition/

で、今回のコンクールで私が気になったのは（前からそうだったかな？）、ハートマークに鍵盤がくっついたコンクールのロゴ（上の画像）っていうかデザイン。なるほど、うまいこと考えるな、と思ったんですよ。鍵盤が好きってことか！うまいな！！アマチュアだからこそのピアノ愛がある。や、ちょっと強引な感じもありますけれど、じ～っとしばし見つめているとあら不思議！鍵盤＋ハートマークががグランドピアノのような形に見えても来るではないか！！

リビングから次男と長女が喧嘩している声が聞こえてくるため私の心は乱れているが、今日もアメリカはグレートであると結論づけたい。