アルゲリッチとバレンボイムが連弾で弾くリストの《クリスマスツリー》が無料公開中

バレンボイムは元気でしょうか。先日メッシのユニフォームを着てピエール・ブーレーズ・ザール(ベルリン)に現れた時の写真がネット上で出回っていますが、笑顔で収まっていて、

https://twitter.com/ConrothN/status/1604837526803554310

多分これいつ撮られたのかというと、レ・ヴァン・フランセと一緒に写っているので、彼らがブーレーズ・ザールでコンサートをしていたのが12月13日なので、その日のことなんではないかと思うんですよね。

今月末には第九を振ってバレンボイム復活!ということになっていますが、アルゼンチンの36年ぶりの優勝でますます活力がみなぎってお元気になられていることでしょう。80歳はまだまだ若い。ブロムシュテットは95歳。100まで頑張りましょう!100まで現役、めざせ輝けるじじい!!

おっと言葉が悪くて申し訳ございません。

さて、そのピエール・ブーレーズ・ザールから届きましたメールによりますと、そのバレンボイムが、同じアルゼンチン出身のアルゲリッチと2017年の12月24日に連弾で演奏したリストの《クリスマスツリー》が、いまだけの期間限定で聞けるよ、ということなんで、39分ぐらい。以下のアドレスにアクセスして左下に現れる「▶WATCH」をクリックして映像をぜひ皆さんも愉しんで頂きたいなと思います。

ttps://www.boulezsaal.de/en/online/video/124823/LisztChristmasTree

リストというと、ド派手なピアノ曲を想像されるかも知れませんけれど、晩年になるにつれ、静かで、思索的な曲をたくさん書いています。老いていけばいくほどに暗くなるというか、ポツポツとした曲になり、かつてのダラリラダラリラ!!(どういう表現や)から遠ざかっていき、さみしさがあふれ出る曲を書いているわけです。

このクリスマスツリーも、晩年の作品集で、孫娘ちゃんのダニエラのために書かれた12曲。明るくて愉快な曲と言うよりも、静かで、物思いにふける、外では雪がしんしんと積もっている、そのような音楽の割合が高め。子供のための作品、みたいに言われることもありますけれど、もちろん子供のために書かれたんですけれど、聴くほうにしてみればどちらかというと子供よりも大人向け。静かに暖炉の前でグリューワイン(クリスマスの時期に飲まれる暖かいワイン)なんかと共に愉しむ系の作品であります。むしろ子供と聴くと40分は長い。たいがい飽きると思う。

それにしてもアルゲリッチの手にかかると魔法のようである。1月1日までの限定無料公開なので、急げ!

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