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イスタンブール音楽祭でベートーヴェンの田園を演奏中、野良猫がステージを歩く

© Lutfi Kirdar

それはイスタンブール音楽祭での出来事であった。猫がコンサート開演前、そして演奏中に現れたのだ、ステージに(倒置法)。

この音楽祭はどれほど有名なものなのかというと、今年で52回目であるということ、そしてこの夜の出演者がフェスティバル・ストリングス・ルツェルンとマリア・ジョアン・ピリスであったことからも想像できるとおり、かなり有名な音楽祭なのだろう、ということがわかるわけです。

そんな著名音楽祭の中でも、スイスのオーケストラと超著名ピアニストが出演するコンサートというのは、気合いの入ったステージなわけですね。そう、ギンギンのクラシック音楽ファンが集う会場だったということなのではないかと思うのです。しかしそんなことは関係なかった。猫ちゃんには。

開演前に現れ、ピリスの演奏中には現れず、後半のベートーヴェン《田園》が演奏されているさなかにまた現れたのだという。そしてちょこまかとステージ上を歩き回った。怖くないのか、猫。

それにしても猫が登場するには最高の音楽ではないですか。田園、つまり牧歌的で屋外をテーマにした作品の時に「今だ」と言えるとか、空気を読める猫だ。会場はさぞ和んだことでありましょう。ベートーヴェンのインスピレーション炸裂するこの作品に素晴らしいアクセントを与えたことは間違いがなく、演奏者の集中力はだだ下がりで、ニャンニャンに対する笑顔が炸裂したことは間違いがない!そして客席のボルテージも最高にあがったことでありましょう。ニャーン。

客席からは惜しみない拍手が送られたとありますが、猫ニャンがぜんぶその拍手を持っていったことは間違いがありません。日本の会場では猫が現れるというようなことはほぼ絶対にないんですが、こういうハプニングなら私は大歓迎だ!猫、現れないかな。

だがブルックナー狂の皆様は激怒しちゃうかな?ブルックナーご本人だったら手を叩いて喜びそうだがな。いや、マーラーが指揮している最中に猫が現れたらどうだろう。マーラー選手ったら顔面に青筋立てて怒り狂って首根っこ捕まえて追い出しちゃいそうだな。いや、きっと猫のことだから捕まらないに違いない。ますます怒るマーラー!客席はやんやの大喝さいだ!!(勝手に失礼な想像をするやつ)

なおイスタンブールでは4年前にもホールで猫が目撃されている↓
猫にやさしい街。

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