音楽家と楽器の問題

音楽家は楽器を運ぶ生き物です。ピアノやチェンバロのようにぜってーに運べない楽器を除いて。あコントラバスも無理だね。

自分で運転して全国走り回るという人もいれば、公共交通機関に乗りますねという方もおられる。日本の場合はそれでもけっこう自由が利いてと言うか、たとえばチェロであれば新幹線の上の棚に乗る。

最近は新幹線も激混みなので、満タンになっていたらやばいことになるんですが、あらかじめ早めに予定が判っていれば最後列の座席を押さえてその後ろの特大荷物スペースに楽器を置くことが出来る。実際、去年秋のサヴァール組は打楽器だのハープだのと楽器がでかかったので、最後列をずらっと押さえてだな、あなた方はスペイン時間で時刻に極めて自由なところがある。だがしかし、心して聞け、ニュー幹線は激混みである。時刻を遅れると別の電車に換えることも不可能ではないが、最後列の荷物を置けるスペースが取れない可能性大であると。

であるからして、やい、お遅刻は厳禁である!と高らかに宣言したらその瞬間だけ皆様素晴らしくパンクチュアルであった。言ってみるものだね。

しかし最近はいろいろと追加料金で済ませるケースも増えて来ているような気もいたしますね。サイズオーバー?じゃ追加料金。重量オーバー?じゃ追加料金。ファストパス?じゃ追加料金。

フランスではそれが問題になりつつあってというか、現に問題になっていて、250人の音楽家に1ヶ月かけて調査したところ、39%が、荷物がでかいからという理由で乗車拒否、70%が追加料金(罰金)を払ったことがあり、50%が定期的に払っている、ということであります。6%がチケット係に襲われたことがある、とか恐ろしい回答がありますがこれは激おこで叱られたっていうような意味かな?フランス語出来ないから、DeepLに訳して貰っているからちょっと意味あいが違うかもしれないけど、だれかフランス語できる人教えて。

問題はルールというか、はっきりと決まった運用があるわけでもないようで、なんとなくぼやっと、厳しくなっているな、ぐらいの感覚のようですが、音楽家たちのうち4分の3は10ユーロとか追加料金を払ってもいい、と回答しているようなので、早く解決するといいですね。

日本でもさすがにハープを新幹線に持ち込んだときは駅員さんにまじまじと見つめられてドキドキしたというのもまた事実。

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