変わった素材でヴァイオリンを作るシリーズ。
そんなシリーズがあるのかどうか知りませんけれど、変わった素材でヴァイオリンを作ったよ的な話題って、定期的にとは言わないけれどたまに出てくるんですよ。そういうのは大好きですね。いつだってなんだって同じだと飽き飽きしちゃうもんね。
今日皆様にもご紹介したいとおもったのは、ウィスキーの樽から作ってみたで、というやつ。なんのウィスキーかというとアイラ島の醸造所。うお、アイラ島。行ってみたい憧れの地や。
The Sound of Islay: the violin made from a whisky barrel – The Strad
https://www.thestrad.com/lutherie/the-sound-of-islay-the-violin-made-from-a-whisky-barrel/16809.article
アイラ島というと、スコッチウィスキー。真っ先にかどうかわからんけどわりとすぐに出てくるメジャーな名前です。その昔チェンバロ奏者であり指揮者でもあるリチャード・エガーとツアーしたとき、バー行こうぜバー、と言われて行った。ほんだらば席着くなり、うわっ、ポートエレン、これ飲むわ、と絶叫なさった。ポートエレンっていうのは有名なアイラ島の醸造所で、もう廃業していて俺は大好きで、でも一番バランスが取れているのはやっぱりマッカランだと思うんだよね、っていううんちくを語っていただいたのでした。ほーさよか。
今日の話はポートエレンではなく、カリラですね。カリラ、読めないスペリングなんで大好きです。CAOL ILAと書くんですよ。で「アイラの音」という意味もあるんだそうです。そこでこの製作家、この樽をバラしてヴァイオリンを作ることを思いついた。どういう交渉があって樽をわけてもらえたのかは書かれておりませんが、おもろい事を思いつきますね。
バラしてみたらなんと含水率が40%もあったそうですが、これを一晩おいたら10%にまで下がった。なんてこと、水分はなんとアルコール度数65%、カスクストレングスのウィスキーだったのだ!おお!!(すいません、私の興奮についていけないっていう方も多いと思うんですがカストストレングスっていうのはこういう意味です)
ほんでなんのかんのとうんちくがあって、完成したヴァイオリンが上ですね。作っている最中はとてもいい匂いがしたそうです。ええなあ。ってことは今でもほんのりとカリラのスモーキーな香りがするんだろうか。カリラって煙たいっていうかそういう香りがするんですよ。
カリラのヴァイオリン、これぜひ見てみたいし匂いを嗅いでみたい。香るヴァイオリン、最高じゃないか!!
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