大物中の大物。アルフレート・ブレンデルが死去。94歳。いい加減な私が生まれた年を記憶している数少ない人物の一人。1931年うまれ。フリードリヒ・グルダが1930年生まれなので、1歳ちがいだったんですよ。
2008年12月18日にウィーン楽友協会で最後の公演を行ってからおよそ17年。ハッピーリタイアメントが長かったですね。大往生ですね。引退したあとも指導にいそしんだり、詩を書いたりとかしていましたね。
ドイツ人ですが生まれはチェコ。そののちユーゴスラビアに住み、グラーツへ。そして14歳ごろにウィーンへ。エトヴィン・フィッシャーらに学ぶ。しかし16歳以降は基本的にだれかに定期的に師事することはなかった。1949年ボルツァーノのブゾーニ国際で4位。ベートーヴェンやリストなどを得意として、ベートーヴェンのソナタ全曲は3回録音した。3回も!これはレコードやCDがかつては輝いていたということを示しておりますね本当に。
日本でも高く評価されていました。指にバンドエイドをつけて演奏することもあり、それはイタイイタイからではなくて、滑りを抑えるためだったのではないかなと。あとは顔芸。元祖顔芸で、ブルブルとお顔が震える様子をはじめて観た時は、これは・・・・・・トーフのようだな・・・・・・。と不思議な気持ちになったのを覚えております。
しかし音楽は味わい深く、さすがやな!と唸ることしばしばでありました。フィリップスのCDは何度も聴いたな。今日はブレンデル追悼で、茶色(フィリップスのジャケットのテーマカラー)っていうか小豆色デーにしたい。
さっそくリスト聴いてます。若い人はブレンデル知らないかもしれないからスポティファイ貼っておきますね。いろいろ聴いてみてください。
コメント