バレンボイム、ウェスト=イースタン・ディヴァン管とのサマー・ツアー全6公演がスタート。ソリストはムター。

バレンボイムがかえってきた。先日ベルリン・フィルハーモニーで、ヤメン・サーディをソリストに立ててメンデルスゾーンをやったコンサート以来だと思われるので、およそ4ヶ月ぶり。

ヤメン・サーディによれば「テンポが非常に遅かった」という事なんだそうですが、あ、あとテンポプリモの社長が現地に行っていて、やっぱり遅かった、という話はきいていました。かつてバレンボイムはチェリビダッケに気に入られていて、ミュンヘン・フィルともピアニストとして共演してますよね。テンポの遅い巨匠から遅芸を継承したのだ!!(ちょっと強引か)

体調が優れないなか、それでも舞台に立ち続けるという意志は素晴らしいし、そういうのが人の心を動かしますね。バレンボイムは音楽家のみならずアラブとイスラエルの平和のために行動をしているわけで、つまり存在そのものがアイコンなので、バレンボイムのコンサート、特にディヴァン管とのコンサートに立ち会うということはそれだけで強い意味を持ちます。オリンピックでも、今朝もNHKのニュースでやっていたけれど、パレスチナ代表選手が頑張っています。紛争の集結を遠い日本の我々は祈るのみですが、本当に、暴力を止めてほしいものだと強く願います。

で、バレンボイムは7日、つまり一昨日の晩にブレーメンでコンサートをした。ウェスト=イースタン・ディヴァンを指揮。ソリストはムター。ブラームスのヴァイオリン協奏曲とシューベルトのグレート。重く長いプログラム。ムターもゆっくり演奏したのではないか。バレンボイムのインスタにお写真がドンとあがっている。

しかもオーケストラのスケジュールページを見ると、今夜はベルリンのヴァルトビューネで演奏し、明後日はロンドンのBBCプロムス、火曜日はラインガウ音楽祭、そして15日にザルツブルク音楽祭、18日はルツェルン音楽祭と、飛び回るスケジュールや!

これは少しずつでも体調がよくなっているということのサインでしょうか。1日もしくは2日間をあけつつの6連続公演!これが無事に全部済むことを願っております!

バレンボイムに代わる存在はいない、と誰もがいう通り、唯一無二の存在です。これからもお元気で!!もしかすると日本にまた来てくれるかもしれませんね。

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