年を重ね、自身の有終の美という言葉が徐々に意識されるような年齢になってくる。そうなるとやはり思いは故郷に向くということでしょうか。
ずっと、何十年も日本に住み100%日本語で生活していたヨーロッパ出身のシスターが、なくなる直前は母国語で何かをうわごとのように話したというような話なんかも読んだ記憶がありますが、ふるさととは誰にとっても特別な存在なのだ。
私も自分の生まれ育った京都という街、特に京都の人からは「京都ではない」と言われる伏見や宇治という場所は特別かなと思っています。出来れば戻りたいものだ。でも家族が東京にいるし、こどもは転校はやーだー!と言いますし、なかなかそうもいかないですね。
ズービン・メータはインド人なんだよ。
知っていますか。インド人。ムンバイ生まれムンバイ育ち。なんか欧米人のようなイメージがありますけれど、ウィーンでコントラバスを学んでいるうちに指揮者になっちまった。そして気がつけば大大大スターになっちまって、という方なんです。
そのズービン・メータがいよいよ、インド国立交響楽団(→これも読んでね)に明日デビューする、という話は悪くないじゃんね。おや、じゃんとか言っちゃって、すっかり東京に染まってしまって私は、シクシク。
SOI conducted by Zubin Mehta – Symphony orchestra of India
https://www.soimumbai.com/calendar/event/360
もちろんインドでコンサートをしたことはある、インドのオーケストラも指揮したことがないわけではない、しかし今回のインド国立交響楽団デビューはなにか人生の総決算、というと言い過ぎでしょうが、なにかしら特別なコンサートのような気がしますね。
やはりメータもインドに特別な思いを持っているのでしょう。
知っている方は知っていると思うのですが、武蔵野市民文化会館の近くにはムンタージというカレー屋さんがありまして、そこのおそらくオーナーのディナさんという人はめちゃくちゃに日本語が上手で、愛想もよくて、一度行けば誰もがファンになる。そういう方なんですよね。近くまで来たら絶対に行ってね。「インドは暑いですか」「うん、暑いよ、でも日本の方が暑いね」。
そっか。
メータがインドでデビューするから、今週はインド強化週間です。今日の夜ご飯はビリヤニだ。
ちょっと待って、このコンサート、一番高いチケットが15000ルピー(26000円ぐらい)するぞ。通常のコンサートは4000ルピー(7000円)とかなんで3倍以上か。さすがにお高い!
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