ボンのベートーヴェン像、目隠しをされペンキを台座に塗られる。

8月2日という日に、環境活動家の手により、ドイツのボン(ベートーヴェンの生地)にある有名なベートーヴェン像が目隠しをされ、台座にペンキを塗られたというニュース。ちなみに画像は同じことをされてしまった別の銅像です。

Augenbinden für Beethoven und Co. – Klimaaktivisten protestieren in Bonn WDR
https://www1.wdr.de/nachrichten/rheinland/protest-klima-bonn-100.html

このベートーヴェン像はそもそも確かシューマンとかが言い出しっぺで、ベートーヴェン生誕75周年を記念してだったかな?作ろっか、ていうことになったのはええんやが、お金が集まらなくてねえ、クラウドファンディングでなんとか頑張ってたところ(文化財と資金難というのは今も昔も、国の東西を問わずあるのだ!ああクラウドファンディング!!)、リストがおらおら、ブッシャー!とお金を出したおかげであっという間に出来たとても由緒正しい(この文章の表現がまずくて由緒正しいとはどうにも思えない、という方もおられるであろう。文責は全て私にある)銅像だ。リストに感謝したまえ。

この銅像にまつわる詳しい話はかげはら史帆さんのご著書「ベートーヴェン捏造」にあるので、ぜひお読みください。リストしっかりぃ!って思うから。思っちゃうから。

そんな話ではなく、そのベートーヴェン像にペンキが塗られ、目隠しがされたという話。これもまた最近何かと話題の環境活動家の手によるもの。

この環境活動家がこれまでと違って優しいのは、ペンキはすぐに落ちる、何も破壊したいと思っていない、と語っている点でしょうか。ペンキだってもとは石油じゃねーか!という激しい突っ込みもここには当たらない、ということでもあるかもしれません。

なぜ8月2日なのか、というと、アース・オーバーシュート・デーなる日があって、私はいまのいままで知らなかったのですが「正月から数えて、地球の燃料の年間生産量を消費量が上回る日」なんだそうですよ。なるほど。8月には超えちゃうんか。

そうなんか。そういう日があるのか。計算方法とかどうなってんねん、とかそういう意地悪を言うのではなく、なるほどそうか、と思って受け取るのが正しいのかなと思います。調べてみたらアース・オーバーシュート・デーというのはこの10年の間は8月の頭や7月の末を行ったり来たりしている。国別のオーバーシュート・デーというのもあって、アメリカやカナダは3月13日(早すぎる)、韓国が4月2日、ドイツがイスラエルと並び5月4日。日本は5月6日。反対に長いエジプトは11月なんだそうです。

ベートーヴェンの時代にはなかった悩み、でしょうか。地球に優しく、というのはできるだけ私たちも考えないといけないですね。

今日から私はヨーロッパに数日滞在しますが、あちこちeチケットが主流だし、できる限り印刷はしないで!グリーンになろう、みたいなことも書かれているようなこともあります。

結局インターネットでおっそろしく電力を消費しているんではないか、紙の消費は減っても他で増えてはいないか、そういうのもあると思いますけれど、私たちも、出来るところからエコについて考えないといけないですね。見せかけのエコではなくて、本当のエコを(でもクーラーはかけちゃう、ごめん)。

おやまもなく着陸するようだ(飛行機で渡欧してごめん)。

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