パンパカパーン。ファンファーレやぞ。ウィーン交響楽団の首席指揮者が決定しました。
ウィーン交響楽団はウィーン・フィルと並びウィーンの音楽界の象徴。数々の巨匠たちが指揮してきたド名門です。最近ベームとバックハウスの映像見たぞ。スタジオで撮っているからか、ピアノの位置も自由でいいよね。
さて、ウィーン交響楽団はアンドレス・オロスコ=エストラーダが指揮者だったところ、よくわからないけれどあまり幸せそうな感じではなくその関係は昨年解消してしまい、首席指揮者が不在でありました。しかしこのたびペトル・ポペルカという、日本語だとかわいらしい響きのする名前、実際にはひげもじゃのおっちゃんやぞ、が音楽監督となることに決定した模様。昨日(2023年6月9日)記者会見があり、2024/25シーズンからの就任が発表になったのであります。
PETR POPELKA WIRD NEUER CHEFDIRIGENT – Wiener Symphoniker
https://www.wienersymphoniker.at/de/news/2023/6/petr-popelka-wird-neuer-chefdirigent
ポペルカさん、だれ?
すでに昨年、東京交響楽団との鮮烈な日本デビューも果たしていて、チェコのプラハに1986年に生まれた人物で、ことしで37歳になる。もともとプラハとフライブルクで学んだコントラバス奏者。ドレスデン国立歌劇場で2010年から2020年まで副首席コントラバス奏者を務めたとあります。つまりティーレマンのもとで演奏してきたわけだ。
平行して指揮活動(と作曲)も始め、フルタイムの指揮者に転向してからなんと3年でウィーン交響楽団という世界トップオーケストラの座に上り詰めた。これはすごいことだ。才能は嘘をつかない。2019年にはNDRエルプフィルのフェロー。そこから快進撃が始まった。最初はうまくいくかどうかわからないから二股をかけていたんだね、それはそうだよね。わかるわかる。
「10代の頃から世界最高のオーケストラをこの街で聴くため、両親と一緒にプラハからウィーンまで定期的に通っていました」
っていうのが強いですやんか。
プラハからウィーンまでって地図で見ると300km以上離れていて、昔いっぺんだけ電車で行ったけど確か4時間とかかかるんですよね。定期的に通うとかすごい熱意。
風邪引いてても数学の問題を解く我が子を見てても思うんですけれど、好奇心と熱意こそが人を伸ばす絶対的条件ですかね。
ウィーンでの爆発的ご成功をお祈りしたい!
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