【公開してから1時間後の追記】以下の内容はエイプリルフールかも、という指摘があったので調べてみています。だとしたら見事にやられたということになります。もしエイプリルフールだったのなら、、、うーん、おじさんだまされちゃったなー。
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リヨンでは来週、ペルゴレージの《スターバト・マーテル》が演奏されるはずでしたが、それが市役所の副市長(文化担当)からの手紙によって困難になったとのこと。
https://www.diapasonmag.fr/a-la-une/cancel-culture-lyon-attaque-pergolese-35861.html
問題になったのは歌詞の中にある“Juxta crucem tecum stare et me sibi sociare in planctu desidero”「わたしはあなたとともに十字架の傍らに立ち、打ちのめされる苦しみをあなたとともにすることを望む」という部分(第14節)。歌詞全文を読みたい方、原文と日本語訳はここで読めます。
これを「女性の自立性をまったく放棄する時代遅れの扇動である。有権者達が不快に思うような言葉を使うような、服従と不平等を擁護するイベントを市が支援することができなということは理解いただけると思う」とするのが今回の指摘だそうです。
音楽をする側からするとわりと衝撃ですかね。ペルゴレージの《スターバト・マーテル》はさすがにめっさ不勉強な日本人の私も「めっちゃくそ美しい作品やぞ」という事ぐらいは知っている。過去の作品を、しかもたった1節だけが現代の価値観に合わないからという理由で中止に追い込もうとするとか、なかなか簡単には納得できませんね。いや、大多数のみなさんは納得されるんでしょうか。
しかも話にはこの続きがあって、運営側が演目の変更を拒否したため(そらそうよね)、上の歌詞の一部を代えてやるということになったみたいなことが書いてありますね。具体的にはtecum stareをnumquam stareに置き換えることにしたのだそうです。音楽家たちもそれに同意したというようなことがかかれていますね。本当か。
ラテン語は、私はさっぱり。なので間違っていたらご指摘いただきたいんですがchatGPTに訳してもらったところ、numquamというのはnever=決してという意味であって、上記の歌詞が否定形になる、つまり、「苦しみをともにすることを決して望まない」という感じになるみたいだ(stareはto stand=「立つ」という意味)。間違っていることを願いますけど、これって「てめーのことなんか知ったことか」という風に響く歌詞になっているのではないか、と想像力をたくましくしちゃっております。
chatGPTめっちゃ便利や。っていうのは置いといて、だとしたらますますどうなの。
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というわけで上の繰り返しですがエイプリルフール、かもしれない話です。
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