ウィーン少年合唱団は世界中を飛び回る、世界でも最も有名な少年合唱団でしょう。非常に長い歴史を持ち、シューベルトがかつて在籍し歌っていたことでも知られます。ハイドンも時々?歌っていたみたいですね。モーツァルトやサリエリも関わっていたようですし。
その合唱団が財政難だそうです。以前もこのようなニュースがありましたが、なかなか団体の運営というものは楽ではありませんね。ものすごい数のコンサートをこなしているようなのに、どうしてお金がないのか。
全寮制で、人数が多いというのも大変な要素かなと想像いたしますね。ウィーン少年合唱団と一口にいっても4グループあって別々に稼働しているので、年間通じ全てのコンサートで同じ少年たちが歌っているというわけではないのでご安心ください、なのですが、つまり、それだけ多数の少年たちが在籍しているので、それだけ経費は大きいでしょう。
昨今では人の生活も考え方も文化も文化の享受の仕方も変わってきているので、飽きられたということはないと思いますが、そもそも公演の機会が減っているのかもしれませんし、減っていないが出演料の単価が伸びないというようなこともあるのかもしれません。また寮を始めとする運営費が嵩んでいる可能性だってあるかもしれませんね。
そのほかいろいろあるのかもしれませんけれど、「資金が80万ユーロ足りない」と書かれています。いや80万ユーロというのは相当な金額ですね。日本円にして1億4700万円ぐらいです(現地の感覚はもう少し安いと思いますけれど大きな金額であることは間違いありません)。トータルの赤字額がどれだけなのかはわかりませんけれど、1.5億円近くが足りないというのは、そんな瞬発的に稼げる額でもありませんので、自助ではどうにもならないかもしれず、助成金とか寄付とかがなければかなり危険な状態なのかもしれない、と思います。
歴史あり世界中で愛されてきた由緒正しい合唱団を守ろう!という動きが出るとは思いますものの、以前にもこういうニュースがあったので、何かこう、根本的に変わらないといけない部分もあるのかもしれません。
外野が何かをいうのは簡単で、当事者は頭を抱えておられるのかもしれず、頑張って!と無責任な言葉をかけるよりないのが辛いところですが、
・・・・・・頑張れ!!


コメント