世の中はショパン国際コンクールの結果で盛り上がっていますね。納得いかない、おかしい!そういうコメントもみかけますが、これはコンクールあるあるですし、コンクールがその人の人生の全てを決定するわけでもないので、ああ、ああ、とほどほどに感慨に耽るのがよいのであろうと思っています。20日午後にワルシャワを出てドバイ経由で帰国、成田空港で結果を知りましたが、私個人としては、この順位は納得のいくものでした。予想と大きくは外れなかったです(これを後出しじゃんけんというのだがな!)。
それにしてもこっちもすごいニュースではないか。ティーレマンがザルツブルクのモーツァルテウム音楽院で教授になるというのである。あと、バティアシヴィリも。あと、ピアノのクラウディオ・マルティネス・メーナーさんも。
ティーレマンに指揮を習いたいという人はやまほどいるのではないでしょうか。ドイツ音楽をいま最も説得力を持って演奏出来る指揮者、大指揮者。ワーグナーを振れる、ブルックナーが大好きな指揮者、それがティーレマン。ちなみにめちゃくちゃ怖そうなイメージもありますが、そして実際めちゃくちゃ怖いみたいですが、ウィーンフィルとの関係は良好のようです。メンバーから聞いたから多分間違ってないと思う。
しかしティーレマンに習える、というパワーワードにどれだけ日本の若者が反応するだろうか。ティーレマンは超絶天才なだけに(聞くところによると、若い頃バレンボイムの指揮でピアノを弾いていて、ワーグナー作品を暗譜していて、あの作品の何小節、と意地悪なことをバレンボイムが言ったらすらすら弾いた、とかそういう本当か嘘か判らないようなとんでもない話も、聞いた事があります)、一般人の気持ちが理解できるのだろうか。
独特な、下からピッピッピッと出てくる指揮も、若者に教えるのだろうか。ちなみに目撃したから知ってるんですが、ティーレマンの指揮棒にはクリスチャン・ティーレマン、ってサインが入っているんだぜ?(アルファベットで。念のため)
2026年10月から教え始めることになっているので、いまから準備をして、さあ、来年の入学を目指そう!ティーレマンやバティアシヴィリに習いたい若者、いざザルツブルクへ!!
詳細はモーツァルテウム音楽院のウェブサイトへGO!
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